株式会社マルチブック、グローバルクラウドERP「multibook」に購買依頼機能を導入
株式会社マルチブックが、グローバルクラウドERP「multibook」に新たに「購買依頼機能」を追加したことを発表しました。この機能は、業務の効率化や内部統制を強化することを目的としています。特に、申請者の所属や取引内容、金額に基づいて承認ルートを自動的に判定し、業務フローをスムーズに進めることが期待されています。この新機能により、承認プロセスの全体を「multibook」上で自動化し、リードタイムを短縮させることが可能になりました。
開発の背景
この新機能の開発は、グローバルに展開する大手自動車部品メーカーからの要望がきっかけです。この企業を含む海外拠点では、さまざまな課題が浮上していました。例えば、所属や取引内容、金額ごとの複雑な承認ルールに従って、毎回担当者が判断したり回付したりする必要があります。また、部門ごとに異なる運用方法があり、全体の統制が難しい状況でした。さらに、メールや紙ベースの運用により承認プロセスが滞留することも多かったのです。
このような課題に対し、「承認ワークフロー搭載・購買依頼機能」の追加は、業務の効率を向上させるための一手となります。
機能概要
「承認ワークフロー搭載・購買依頼機能」では、以下の処理を一元管理し、自動化することが可能です:
- - 申請者の所属、取引内容および金額に基づいた承認ルートの自動判定
- - 承認者への承認依頼メールの自動送信
- - チャット機能による申請者と承認者間のコミュニケーション
- - バウチャーの出力
- - 承認または却下の結果通知メールの自動送信
承認ルートは、所属や取引内容、加えて金額に応じて設定されており、有効開始日を保持したマスタで一元的に管理されています。これにより、組織に変化があった際でもスムーズに対応できる仕組みになっています。
この機能は、「multibook」の標準機能として、すべての利用企業が利用可能です。マルチブックは今後も、グローバルなビジネスのニーズに配慮し、機能の強化を続けていく方針です。
multibookの特徴
「multibook」は、2027年4月1日以降に強制適用される新リース会計基準に対応した、迅速かつ処理速度に優れたクラウドERPです。このシステムは、12カ国語、複数通貨、多様な帳簿に対応しており、全世界の拠点を効率的に統合します。
特に製造業、商社、飲食業、建設業など多岐にわたる業種に利用されており、現在では35カ国以上の600社で導入が進められています。
また、主要機能としては、会計業務、ロジスティクス、固定資産管理、IFRSリース資産管理、新たなリース会計基準への対応、立替経費精算などが挙げられます。このように幅広い機能を連携させた「multibook」は、企業のグローバル経営を支える重要なプラットフォームです。
会社概要
株式会社マルチブックは、2000年9月に設立された企業で、東京都品川区に本社を構えています。代表取締役社長は渡部 学氏であり、シンガポールやタイ、フィリピンに海外拠点を持っています。主に提供しているのは、グローバルクラウドERPサービス「multibook」の企画、開発、提供です。今後もマルチブックは、企業の国際的なビジネスを支えるために、機能の充実を図っていくことでしょう。
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