教育の構造転換
2023-04-25 12:00:01
新たな教育の形を目指す一般社団法人School Transformation Networkingの設立
新たな教育の形を目指す
2023年4月14日、一般社団法人School Transformation Networking(通称:ScTN)が東京都中央区に設立されました。これは、日本の初等中等教育における新しい学びの構築を目指す重要なステップです。近年、日本の教育システムは変革の時期を迎えており、学びの構造を根本から見直す動きが強まっています。
1. 設立の背景
ScTNの設立は、2017年の学習指導要領の改訂や、2019年に始まったGIGAスクール構想、2021年の中央教育審議会答申など、数々の教育改革の流れを受けたものです。これらの変革は「学びの構造転換」として大きな意味を持ち、生徒一人一人の学びをより良いものにするための支援が求められています。具体的には、個々の学びと協働の重要性に焦点が当てられていますが、その中には課題も潜んでいます。
2. 目的と事業
ScTNは、公教育の本質に「自由」と「一般福祉」を据え、主体的で対話を重視した学びへの構造転換を支援します。私たちは「哲学原理とエビデンスに基づいた実践(P-EBP)」というアプローチを取り入れ、教育の質を高めるためのエコシステムを築いていくことを目指しています。
P-EBPでは、単にデータに基づく実践(EBP)ではなく、教育の価値を評価する哲学的な原理が根底に置かれます。これは、教育の目的を再考する重要な要素です。
3. 教育機関との協働
ScTNの役割は、教育機関や研究機関、企業などとの連携を活用することで、より効果的な教育システムの構築を目指すことにあります。教育は単独の機関が取り組むものではなく、幅広いネットワークを通じて進化していくものと考えています。このため、様々な関係者との協力を通じて、P-EBPの実現を促進します。
4. ScTN質問紙のリリース
設立を機に、ScTNは「ScTN質問紙」を公開しました。これは、主体的・対話的で深い学びのための意識や実態を調査するものであり、児童生徒による自己評価方式で実施されます。この質問紙を通じて、現場の声を拾い上げ、より良い教育の提供に役立てていく考えです。
5. 役員の紹介
ScTNの代表理事は独立研究者の山口裕也氏で、心理学や教育学、哲学の領域で豊富な経験を持っています。さらに、同法人の理事には熊本大学の苫野一徳准教授が名を連ね、教育の本質や適切な学びのあり方についての研究を行っています。
結論
教育の未来を見据えたScTNの設立は、学びの構造を変えるための新たな試みです。すべての学習者が自分らしく、また互いに成長し合うための教育実現に向け、我々は一緒に歩んでいきましょう。皆さんのご協力と参画を心よりお待ちしています。
会社情報
- 会社名
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一般社団法人School Transformation Networking
- 住所
- 東京都中央区銀座1-22-11銀座大竹ビジデンス2F
- 電話番号
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