北杜市とJR東日本グループの新たな試み
山梨県北杜市では、JR東日本グループとのコラボレーションにより、地域資源を活用した観光ツアー「八ヶ岳を楽しむ高付加価値ツアー」がスタートしました。このツアーは、視覚と味覚を同時に楽しめるプランであり、観光列車「HIGH RAIL1375」を利用して、北杜市の美しい自然や地元の魅力を体感することができます。
ツアーの目的
この特別なツアーは、八ヶ岳南麓を走るJR小海線の観光価値を再発見し、参加者に地域の観光資源を深く理解してもらうことを目指しています。また、モニターツアーとプレスツアーの実施を通じて、参加者の意見を取り入れた商品づくりが行われる予定です。
ツアーのハイライト
1日目の行程
1日目は、長野県佐久市の佐久平駅を出発し、地元のワイン醸造家やソムリエの解説を受けながら、北杜市産のワインを楽しむ体験が組み込まれています。参加者は、八ヶ岳を背にした美しい車窓を楽しみながら、清里牛乳を使ったクリーミーなチーズのお土産を受け取ります。
また、途中下車して日本で最も高い駅、野辺山駅でも記念写真タイムを設けています。これにより、訪れる参加者は鉄道旅としての思い出に残る一瞬を共有することができます。
2日目の行程
2日目は、北杜市内の名所を巡る旅が待っています。中村キース・ヘリング美術館では、アメリカの現代美術を代表する作品を鑑賞し、その後、八ヶ岳グランヴェールヴィンヤードでのワイナリー見学と試飲が行われます。このように、食とアートのコラボレーションが味わえるツアーは、特に大人の旅行者にとって魅力的です。
さらに、地元食材を用いた特別な昼食も用意されており、日常を離れた特別なシーンを楽しむことができます。
参加者の声
モニターツアーへの参加者からは、北杜市の新たな魅力を発見できたとの声が聞かれました。60代男性は「今まで行ったことがない場所を案内してもらえて良かった」との感想を。プレスツアーでも、特にワイン好きな参加者から「ラグジュアリー感があり、素晴らしい体験だった」と称賛されました。
今後の展望
この取り組みを通じ、JR東日本の「高い」観光列車としての魅力と、北杜市の地域資源をしっかりと結びつけ、今後も定期的なツアーの実施を目指します。地域を訪れる人々にとって、八ヶ岳の美しさを実感し、地元の豊かな自然や文化を体感できる貴重な機会となることでしょう。
今後も、地域観光に対する理解を深めていくために市とJR東日本グループは更なるアイデアを練り、観光ツアーの商品化を推進していきます。これにより、北杜市への訪問者がより快適に、その魅力を堪能できるようになることを期待しています。