新たな防災システム
2025-04-24 09:45:26

TAKANAWA GATEWAY CITYに導入されたJRE被災度判定支援システムの全貌

JRE被災度判定支援システム「Gragram」とは



2025年3月27日に開業が予定されているTAKANAWA GATEWAY CITYのTHE LINKPILLAR 1では、新たな安全対策としてJRE被災度判定支援システム「Gragram」が導入されます。このシステムは、白山工業株式会社(東京都府中市)とJR東日本建築設計(東京都渋谷区)によって共同開発されたものです。両社が協力することで、地震時の安全確保に特化した技術を結集し、地域の安全性向上に貢献します。

Gragramの特徴


Gragramは、建物内部に設置された多様な測定機器を用いて、地震が発生した際の避難指示や建物の使用可否についての情報を提供します。このシステムは、構造技術者の専門知識を取り入れ、各建物に特有の特性を考慮して被災度を正確に判定します。具体的には、構造体や外装材、天井材、設備機器、家具といった様々な要素の被災状況が適切に評価されます。

即時判定機能


JRE被災度判定システムの最大の特徴の一つは、地震直後に掲示される「即時判定ブラウズ」機能です。この機能では、構造体や非構造部材を含む5つの要素について階ごとに被災度を判定し、ランクごとに色分けされた画面で一目で損傷状態を把握することが可能です。これにより、必要な避難指示が迅速に行えるようになります。

詳細診断レポート


地震が発生した際、Gragramは自動的に詳細な診断レポートを作成します。このレポートは、BCP(事業継続計画)にもとづいて、建物の防災拠点としての使用の可否や利用継続の可能性についての情報を提供します。利用者は、これに基づいて迅速に適切な判断を下せます。

企業の背景


白山工業は、長年にわたり防災科学技術研究所や大学の火山観測システムへの機器やシステム供給を行っています。特に、構造の被害を推定する「VissQシリーズ」は多くの建物に導入され、優れた実績を誇ります。また、JR東日本建築設計は、鉄道関連施設や地域開発を得意とし、地域との連携を強めながら、安全で持続可能なまちづくりに尽力しています。

安全・安心の未来へ


GragramはTAKANAWA GATEWAY CITYのコンセプト「100年先の心豊かなくらしのための実験場」に対して、建物の安全性を高める役割を担います。白山工業とJR東日本建築設計は、最新技術の融合によって、地域における震災対策の確立に向けて取り組んでいきます。今後も両社の活躍に期待が高まります。


画像1

画像2

画像3

画像4

画像5

会社情報

会社名
白山工業
住所
電話番号

トピックス(地域情報)

【記事の利用について】

タイトルと記事文章は、記事のあるページにリンクを張っていただければ、無料で利用できます。
※画像は、利用できませんのでご注意ください。

【リンクついて】

リンクフリーです。