うつ病予防の新戦略
2019-12-09 15:15:51
日本特殊陶業が新プロジェクトでうつ病予防を目指す取り組み
日本特殊陶業が取り組む、うつ病予防の新たな試み
日本特殊陶業の新規事業創出プロジェクトチーム(以下、Appiness)は、うつ病に対する新たな対策として「うつ病にさせないためのコンソーシアム」を設立しました。このコンソーシアムの設立は、抑うつ状態による欠勤や生産性の低下、そして最終的にはうつ病の発症を防ぐことを目的としています。
コンソーシアムの目的と活動
「うつ病にさせないためのコンソーシアム」は、メンタルヘルスに対する日本企業の脆弱性を認識し、業種を問わず参加する個人や企業の共同体として機能します。この取り組みは、従来のメンタルヘルス教育が症状の発現後に実施される点とは異なり、健康な状態を維持することに重きを置いています。また、うつ病危機に陥る前に対策を情報提供し、実践することを進めます。
このコンソーシアムにおいては、専門のアドバイザーが養成される「うつ病にさせないためのアドバイザー養成会」が重要な役割を果たします。このプログラムでは、メンタル不調の原因や特性を理解するための徹底した研修が行われ、参加者は心理的安全な環境で体験的に学び、リーダーとして職場に戻ることが期待されます。
豊富な実績と今後の展望
本活動は2019年1月のコンソーシアム設立以来、名古屋を中心に東京、京都、大阪、浜松、高知などで計12回開催され、毎回満席となるなど高い人気を誇っています。2023年内には福岡、奈良、神戸、岡崎での開催も決定しており、200名以上のアドバイザーが誕生する予定です。参加者の満足度は93%を超える好評を得ています。
色彩心理を活用した新サービス「GoodMorningColor」
さらに、Appinessでは色彩心理を基にした新たなサービス「GoodMorningColor」を提供しています。これは、利用者がその日の気分を色で表現することで、内面的な感情を客観的に振り返り、職場内のコミュニケーションを促進するものです。すでに700以上のユーザーが参加し、色を通じて得られる自己理解の深まりが好評を得ています。
企業との連携と新たな挑戦
日本特殊陶業新規事業創出PJチームは、企業との連携も強化しています。従来のラインケアの研修に代わり、「マネージャー向けメンタル不調ゼロ次予防研修」を実施し、より実践的なメンタルヘルス対策を提供しています。これは、参加企業のメンタルヘルス対策を強化し、持続可能なものであることが期待されています。これにより、うつ病対策はもちろん、生産性向上に寄与することを狙っています。
結論
「うつ病にさせないためのコンソーシアム」と「GoodMorningColor」は、日本におけるメンタルヘルスの課題に対して、新たなアプローチと実績を持って立ち向かっています。今後もこの取り組みは広がりを見せることでしょう。さらなる参加企業の増加と新たなサービスの展開を期待したいところです。
会社情報
- 会社名
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エルイーシー合同会社
- 住所
- 愛知県名古屋市中区錦1-6-24カワイビル4F
- 電話番号
-
050-5883-9094