東京都港区にリニューアルオープンしたKAMIKATZ TAPROOM、ゼロ・ウェイスト理念が息づくクラフトビール&イタリアン

東京都港区にてリニューアルオープンしたKAMIKATZ TAPROOM

2025年7月17日、東京・東麻布に位置する「KAMIKATZ TAPROOM」がリニューアルオープンしました。このレストランは、徳島県上勝町のゼロ・ウェイスト理念を基にしたクラフトビールとイタリアン料理を楽しむことができる場所として生まれ変わります。

RISE & WIN Brewing Co.とは？

RISE & WIN Brewing Co.は、2015年に日本初のゼロ・ウェイスト宣言を行った上勝町に誕生したクラフトビールブルワリーです。2016年には東京に直営店となるTAPROOMを開設し、都会におけるゼロ・ウェイストの理念を発信してきました。今回のリニューアルは、このブランドが10周年を迎えるにあたっての特別なものです。

リニューアルのテーマ

“Local Roots, Urban Table.”をテーマにしたこの新たなTAPROOMでは、地域の風土と都市生活を融合させる空間としてデザインされています。内装は上勝町のコンセプトを反映し、廃材やリサイクル家具を利用した環境に優しい設計が施されています。

新しいメニュー内容

リニューアルに伴い、メニューが大幅に変更されました。上勝町の「ゼロ・ウェイスト」理念を基に、クラフトビールと共に楽しめるイタリアン料理が提供されます。特に注目すべきは、RISE & WINのオリジナル「カミカツビール」や地元の食材を使った料理の数々です。

例えば、上勝産の清流で育つアメゴを使ったグリル料理や、徳島の新鮮な魚を使ったカルピオーネといった皿が並びます。これらは、地元の且つ季節の素材を最大限に活かした料理として、表原平シェフによって設計されています。彼は上勝町のレストラン「PERTORNARE」を経営し、その技能を生かしてクラフトビールとの完璧なペアリングを創出しています。

循環型農業とゼロ・ウェイスト

さらに、TAPROOMはフードロスを意識したレシピ開発やコンポストの導入など、廃棄物ゼロへの取り組みを強化しています。特に「reRise野菜」は、RISE & WINの資源循環活動の一環であり、ビールの製造過程で発生する麦芽かすや生ごみを液肥として利用し、それを用いて育てられた野菜です。

特別なビールの発売

リニューアルオープンに伴い、ブランドの10周年を記念した「reRise IPA 2025」が先行販売されます。このビールは、完全循環型のクラフトビールとして誕生し、トロピカルでフルーティーな香りが特徴です。RISE & WINの取り組みを象徴する一杯として、多くの人々に楽しんでもらうことを目指しています。

地元コミュニティへの影響

KAMIKATZ TAPROOMのリニューアルは、単なる飲食店のオープンにとどまるものではなく、地域の自然や文化とともに成り立つ新しい祭典となるでしょう。上勝町のゼロ・ウェイスト活動を触発するためのプラットフォームとして、来店者が美味しい料理とビールを楽しむことで、環境問題についても気軽に考えられる機会を提供します。