NHK「クローズアップ現代」出演で話題沸騰!三牧聖子氏『Z世代のアメリカ』4刷増刷
国際政治学者である三牧聖子氏の著書『Z世代のアメリカ』が、11月18日に4刷目を迎えた。NHKの報道番組「クローズアップ現代」への出演も相まって、注目を集めている一冊だ。本書は、アメリカ社会の現状と未来を多角的に分析。反リベラリズム、ジェンダー平等、イスラエル政策といった様々な視点から、アメリカという国の複雑な姿を浮き彫りにしている。
2024年のアメリカ大統領選挙でトランプ氏が勝利したことで、経済政策や国際情勢は大きく変化すると予想されている。本書は、トランプ政権下の「脱」例外主義、副大統領であるハリス氏の国内評価、そしてアメリカ社会の中心となりつつあるZ世代の現実的な問題提起など、アメリカという大国のリアルな姿を描き出している。
各メディアで絶賛!
本書は、著名な識者たちからも高い評価を得ている。社会学者の橋爪大三郎氏は、「アメリカの底流に迫るには何本もの補助線が必要だ。Z世代は不可欠の一本。読み応え十分の一冊である」とコメント。共同通信社論説委員長の杉田弘毅氏は、「強いアメリカ」待望論が主流の日本において、本書がその考え方に疑義を呈する挑戦的な一冊であると評している。
英文学者の小川公代氏は、Z世代の若者たちが抱える差別や戦争といった問題、そしてSNSを駆使しながらも共感や対話を諦めない力強さに焦点を当てている点を高く評価。ライター・編集者の橋本麻里氏は、「新しい強さ」の源泉としての多様性を前向きに評価する本書の姿勢を称賛した。さらにアメリカ研究者の渡辺靖氏は、リベラル派のZ世代に対する著者の温かいまなざしを印象的だと述べている。
本書でわかること
本書『Z世代のアメリカ』では、以下のテーマについて深く掘り下げている。
例外主義の終わり: 「弱いアメリカ」を直視するZ世代の視点
広がる反リベラリズム: プーチンと接近する右派勢力の台頭
米中対立: Z世代の現実主義的な対応
終わらない「テロとの戦い」: Z世代にとっての9.11
人道の普遍化: アメリカのダブル・スタンダード批判
ジェンダー平等: Z世代のフェミニズム運動
揺らぐ中絶の権利: Z世代の人権闘争
これらのテーマを通して、アメリカ社会の複雑さとZ世代の抱える課題、そして未来への希望が描かれている。
三牧聖子氏について
1981年生まれの国際政治学者。同志社大学大学院准教授を務める。東京大学卒業後、ハーバード大学日米関係プログラム・アカデミックアソシエイトなどを経て現職。専門はアメリカ政治外交史、平和研究。
書籍情報
書名: Z世代のアメリカ
著者: 三牧聖子
出版社: NHK出版
発売日: 2023年7月10日
定価: 1,023円(税込)
判型: 新書判
ページ数: 240ページ
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ISBN: 978-4-14-088700-4
本書は、NHK出版のECサイトおよびAmazonで購入可能。また、NHK出版デジタルマガジンで試し読みも公開されている。