新酸素装置登場
2024-07-23 15:25:54

大阪ガスリキッド、陸上養殖向け酸素曝気装置を販売開始

大阪ガスリキッドが新しい養殖装置『OXSERVE』を発表



大阪ガス株式会社の完全子会社である大阪ガスリキッド株式会社は、陸上養殖に特化した酸素曝気装置『OXSERVE』の販売を2024年8月1日から開始すると発表しました。この装置は、近畿大学水産研究所との共同研究を経て完成したもので、養殖業界における新たな可能性を示唆しています。

酸素曝気の新技術



『OXSERVE』は、マイクロバブル発生ノズルを活用しており、微細な気泡が水中に酸素を効果的に浸透させる仕組みです。これにより、養殖魚の成育促進や生存率の向上が期待されています。実際、ヒラメを対象にした超高密度養殖の実証試験も順調に進行中で、100kg/m2規模の生産を目指しているとのこと。

装置の特徴と利点



『OXSERVE』は、酸素発生装置、溶存酸素濃度計、循環ポンプなどをひとつのユニットにまとめたものです。この装置を用いることで、各魚種に応じた最適な溶存酸素濃度を維持しやすくなります。また、酸素供給がボンベ式に比べてランニングコストを削減できる点も見逃せません。

さらには、遠隔地からでも溶存酸素濃度や水槽の状況をチェックできる通信機能もオプションで追加可能です。これにより、離れた場所にいながらでも養殖の管理が行えるようになり、業務効率の向上が期待されます。

環境への貢献



『OXSERVE』による酸素曝気と高密度養殖の組み合わせは、陸上養殖の生産性を向上させるだけでなく、SDGs(持続可能な開発目標)への取り組みとしても注目されています。特に、「海の豊かさを守ろう」という目標に対し、持続可能な方法で水産資源を管理する手助けになるとされています。

展示会での公開予定



この新製品は、2023年8月21日から23日にかけて東京ビッグサイトで開催される「ジャパン・インターナショナル・シーフードショー」で実際に見ることができます。養殖業界の多くの関係者が集まるこの場で、OXSERVEの魅力を直接体感してもらえる機会となるでしょう。

大阪ガスリキッドのビジョン



大阪ガスリキッドは、気候変動などの環境問題に積極的に取り組みながら、持続可能なエネルギーの創出を目指しています。企業としての責任を果たし、暮らしやビジネスのさらなる進化に寄与することを掲げています。新たな酸素曝気装置『OXSERVE』は、その一環として開発されました。今後、どのように温暖化防止に貢献し、養殖業界を発展させていくのか、その動向が注目されます。


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会社情報

会社名
Daigasグループ
住所
大阪府大阪市中央区平野町4丁目1番2号
電話番号

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