物価上昇の中で求められる農業資材の重要性
近年、国際情勢の変化や円安の影響から、農業用資材の価格が急騰しています。特に肥料や農薬、さらにハウス資材といった重要な資材が高騰し、多くの農業従事者から「資材が手に入らない」「コストが合わない」といった声が上がっています。このような状況では、農業生産に必要なコストダウンや国産品の積極的な利用、また環境に配慮した持続可能な選択が求められています。
そんな中、注目を集めるのが「農業資材EXPO」です。この展示会は2025年5月28日(水)から30日(金)まで、グランメッセ熊本で開催される「九州農業WEEK」の一環として行われます。このイベントは、西日本最大の農業展示会として知られ、さまざまな最新の農業資材や技術が集まります。
農業資材が抱える現状と課題
2022年以降、世界的なインフレと円安の影響を受け、農業用資材の値上がりが慢性化しています。多くの農家が資材確保に苦労している中、JA全農も輸入肥料の安定確保に向けて動いています。さらに、地球温暖化による病害虫の増加や夏季の高温被害も拡大し、農業資材には「安価で安全、持続可能な」生産支援が期待されています。
これまで単なる消耗品として見られがちだった農業資材が、今や「戦略物資」としての認識を高めつつあるのです。在庫不足の不安やコストの問題はすべての農業従事者に影響を与えています。
最新の農業資材技術が集まる
「农業資材EXPO」には、最新の農業技術が一同に集結し、多機能性や環境配慮型の製品が紹介される予定です。例えば、紙製農業用マルチシート「OJIサステナマルチ」はセルロースを主原料とし、収穫後に土壌に還元できることで作業の負担を軽減します。
また、微生物による土づくり資材「1㎏カルスNC-R」は、土中に有毒ガスを発生させず堆肥化を促す機能を持っています。これらはただの資材ではなく、持続可能な農業には欠かせない新しい選択肢となります。さらに、DAC技術を用いた「C-SAVE Green」は、大気中のCO₂を植物へ供給することで脱炭素社会に貢献します。
現場での実績と具体的な事例
本展には、九州・西日本地域において実績を持ち、農業法人や農家との関係が深い企業が出展します。展示会では、現場での実際の事例や効果について直接聞くことができ、農家が抱えるさまざまな悩みや課題についても情報を得ることができます。
展示会概要
- - 展示会名: 第3回九州農業WEEK内農業資材EXPO
- - 会期: 2025年5月28日(水)~30日(金)9:00~16:00
- - 会場: グランメッセ熊本
- - 主催: RX Japan株式会社
この展示会は、農業に対する新しい視点を提供するだけでなく、持続可能な未来を見据えた資材選びの重要性を改めて考えさせる機会です。報道関係者や一般来場者もぜひ登録し、最新の農業技術や商品の展示を見逃さないでください。