軽量で曲げられる次世代型太陽電池の社会実装が進む!
神奈川県小田原市に本社を構える株式会社小田急箱根が、次世代型太陽電池「ペロブスカイト太陽電池」(以下「PSC」)の早期社会実装に向けたプロジェクトに参画することが発表されました。
このプロジェクトは、神奈川県の「次世代型太陽電池普及促進事業」に関連しており、軽量で曲げられる特性を持つPSCを用いて、電力の効率的な利用を促進することを目的としています。
プロジェクトの目的
本事業では、これまでの技術では設置が難しい場所にも軽量で取り扱いやすいPSCの有効性を検証することが重視されています。箱根を訪れる観光客に対しても、この新しい太陽電池の普及を図る啓発活動が行われる予定です。このように観光地に新しいエネルギー技術を取り入れることで、環境意識の向上が期待されます。
実証期間
プロジェクトの実証期間は、2025年11月から2026年2月までの4ヶ月間にわたります。この期間中、箱根湯本駅と早雲山駅の2か所でPSCを設置し、その効果を見極めることになります。
実施体制
この取り組みの代表事業者である株式会社マクニカは、全体の業務を統括し、クラウドシステムの設計やIoTデータの取得設計及び実装を行います。一方、小田急箱根は実証フィールドの提供と普及活動の協力を担います。異業種との連携による取り組みは、今後の持続可能な社会の実現に重要な意味を持つでしょう。
実施場所
実際の実証実施は、小田急箱根の施設である箱根湯本駅と早雲山駅で行われます。これらの駅は観光地としても知られ、多くの訪問者に新しいエネルギー技術を体感してもらう絶好の場です。
脱炭素社会に向けた取り組み
小田急箱根グループは、今回のプロジェクトにとどまらず、脱炭素社会を実現するための様々な取り組みを進めています。2024年4月には、箱根登山電車やケーブルカー、ロープウェイの動力を再生可能エネルギーに変更し、2025年4月には箱根海賊船にカーボンオフセット燃料を導入する予定です。また、箱根登山バスではEVバスの運行を開始します。これらの取り組みは、観光地として人気のある箱根をより持続可能な地域にしていくための基盤となるでしょう。
このプロジェクトを通じて、地域の環境意識が高まり、訪れる観光客にとっても新たな魅力となることが期待されます。未来に向けた技術革新が、より良い社会を作っていく一歩となるでしょう。