データサイエンティスト調査報告
2025-04-11 10:43:49

大学生が語るデータサイエンティストへの期待と現実の調査結果

大学生向けデータサイエンティスト調査の最新結果



一般社団法人データサイエンティスト協会(以下、データサイエンティスト協会)は、2024年に行った大学生対象のデータサイエンティストに関する調査結果を発表しました。この調査は、大学生や大学院生がデータサイエンティストという職業にどれほどの認知を持ち、どのようなイメージを抱いているかを探るために実施されています。

認知度の変化と興味の高まり



調査によると、データサイエンティストの認知度は62%で高止まりしています。これは昨年と同様の数値で、以前の上昇傾向が続いているものの、これ以上の伸びは見込まれていません。しかし興味を持つ学生の割合は増加しており、特に「おもしろそう」「能力が活かせる」「働きがいがある」という理由で、データサイエンティストを目指す意欲が高まっています。

一方で、「将来性がある」という理由を挙げる学生の割合は昨年の44%から34%に減少。これは、データサイエンティストへの道を志望する学生が、将来的な雇用の見通しに対して不安を抱いていることを示しています。

生成AIの影響と活用



調査の中で特に注目すべき点は、生成AIの利用率が昨年の29%から47%に大幅に増加したことです。この結果から、大学生たちが生成AIを活用する場面が拡大していることが伺えます。特に、論文や教科書の要約への利用が45%に達し、重要な学習ツールとして位置付けられています。一方で、25%の学生が未だに生成AIについて知らないという結果もあり、今後の啓発活動が求められます。

AIへのポジティブな捉え方



AI(人工知能)に対する感情も調査され、学生の約40%が「業務効率・生産性を高める」「暮らしを豊かにする」といったポジティブなイメージを持っていることが分かりました。ただし、文系学生や1・2年生では、ややネガティブな見方も多いことが指摘されています。これにより、データサイエンティストを目指すにあたり、専攻による意識の差があることが分かります。

数学・データサイエンスの授業状況



データサイエンス関連の授業に関しては、受講率に大きな変化は見られませんでした。データサイエンスの基礎や入門に関する授業を受講したり、興味を示す学生は増えているものの、受講を実際に選択する学生数が伸び悩んでいます。

調査の趣旨と背景



データサイエンティスト協会の調査・研究委員会(委員長:塩谷周久)は、データサイエンティスト市場における需給のミスマッチ解消を目指しており、今回の調査により大学生がこの職種をどう認識し、どのような希望を持っているかを探求しました。調査は2024年12月2日から4日の3日間にわたって行われ、600名の学生から有効回答を得ました。

データサイエンティスト協会は、データサイエンティストに求められる知識やスキルを定義し、教育の改善に寄与するための多様な活動を行っています。データサイエンティストを目指す学生にとって、今後のキャリア存続に向けた指針を提供できるよう努めています。


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会社情報

会社名
一般社団法人データサイエンティスト協会
住所
東京都港区六本木1-4-5 16FWeWorkアークヒルズサウスタワー
電話番号

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