子どもたちに優しい環境を提供する新たな取り組み
神奈川県立こども医療センターは、虐待や性暴力を受けた子どもたちのために、「子どもから話を聴く部屋」を設けるためのクラウドファンディングを開始しました。この新たな「司法面接室」では、子どもたちが安心して自分の経験を話せるような環境を整え、その結果、彼らの心のケアを行うことが目指されています。
子どもの声を聴くための必須設備
虐待や暴力の被害を受けた子どもたちは、事実を語ることが求められます。しかし、何度もその辛い体験を話すことは、二次被害や三次被害を引き起こすことがあります。そこで、「司法面接」と呼ばれる技法が必要となります。この面接を行うことで、録音・録画を通じて、子どもたちは辛い思いを何度も話さずに済むようになります。
このような取り組みの背景には、年々増加する虐待件数や、行政機関だけでは全ての面接を行えない現状があります。特例認定NPO法人「子ども支援センターつなっぐ」は、子どもたちが安心して話せる環境を提供し、必要な支援を供給するために努力を重ねています。
子どもが安心できる環境作り
アメリカではすでに「子どもに優しい場所」としてCAC(Child Advocacy Center)が広く整備されています。85%以上の司法面接が、このような子どもが安心できる場所で実施されています。日本でも、この流れを受けて神奈川県立こども医療センターでは、子どもたちが安心して話せる「司法面接室」を整備することになりました。
病院は、警察や検察庁よりも子どもたちにとって身近で安心できる場所です。入院中の子どもたちにも面接が可能で、医療の専門家もその場にいることで、心に寄り添ったケアが実現されます。面接後すぐに、「系統的全身診察」を行える環境も重要であり、加害者の全体像把握やその後の治療に役立っています。
新設の背景とクラウドファンディングの必要性
これまでつなっぐでは、神奈川県立こども医療センターの面談室を借りて司法面接を実施してきました。しかし、依頼の増加に伴い、貸し切りというわけにはいかなくなりました。このため、新たに「司法面接室」を設置する必要が生じたのです。
また、今後も虐待件数は増加すると予測されており、供給が追いつかない状況が懸念されています。この新しい設備は、子どもたちが再び傷つくことなく、必要な支援を受けられるための重要な一歩となります。
結論:子どもたちの未来をつなぐために
特例認定NPO法人つなっぐは、元医師公舎をリフォームして新しい「司法面接室」を作るチャレンジを始めました。彼らの目標金額は3,000,000円で、今回のクラウドファンディングは、子どもたちの未来を守るための大きな一歩です。
皆様の力を借りて、子どもたちが安心して心を開ける環境を整え、彼らの笑顔と元気を取り戻す手助けをしませんか。詳細は以下のリンクからご確認ください。
▶︎
クラウドファンディングはこちらから