スペースシフトが東京都の助成金を活用し違法漁船検知システムを開発
株式会社スペースシフト(以下、スペースシフト)が、この度東京都の「宇宙製品等開発経費助成」プログラムに採択されました。この助成金を元に、違法漁船を検知するための新しいシステムを開発することになります。今回はその詳細についてご紹介します。
背景
近年、国際的に違法漁業が深刻な問題となっています。違法漁業による経済損失や資源の枯渇は、漁業に従事する人々だけでなく、私たちの海洋環境にも大きな影響を及ぼします。従来の監視手法では、船舶が意図的に信号を発信しない場合、その存在を把握することが非常に難しくなります。この課題に対処するため、スペースシフトは独自の衛星データ解析技術を用いた新しいアプローチを開発しました。
事業概要
スペースシフトが進める事業は「マルチSAR統合による違法漁船検知システム開発」です。このプロジェクトでは、複数の衛星から得られるデータを統合・解析し、信号を発信しない不審な船舶を高頻度で検知できる高度な監視システムの構築を目指しています。また、関係省庁や自治体、海洋事業者に向けて、違法操業の早期発見と効率的な取り締まりを実現する、日本独自の海上監視ソリューションを社会に実装していく予定です。
プロジェクトの成功には、独自手法の構築や検知精度の向上が不可欠です。これにより、海洋の安全と持続可能な漁業の実現に向けた大きな一歩を踏み出すことができるでしょう。
スペースシフトの企業情報
株式会社スペースシフトは2009年12月に設立され、「Sense the Unseen from Orbit」をテーマに、様々な分野で利用可能な衛星データ解析技術を開発・提供しています。この技術は、インフラ管理や防災、農業、環境保全など多岐にわたり、その活用が進められています。
また、スペースシフトは事業共創プログラム「SateBiz」を通じて、衛星データを利用した持続可能な社会の実現を目指しています。これにより、より多くの企業や団体と連携し、様々な分野での変革を支援しています。
さらなる取り組み
スペースシフトが展開する「SateAIs(サテアイズ)」は、地球観測衛星から得られるデータを解析するAIの開発に注力しています。この技術がもたらす未来の海洋監視システムは、違法漁船の撲滅だけでなく、持続可能な漁業の実現にも寄与することでしょう。
結論
東京都の助成金は、スペースシフトにとって大きな支援となり、違法漁船の検知システム開発に向けた新たな一歩を踏み出す重要な資源です。海洋の安全保障を確保し、持続可能な漁業を実現するために、今後の取り組みから目が離せません。スペースシフトが構築する新しい監視システムは、これからの漁業と海洋環境に大きな恩恵をもたらすことでしょう。