全国初の包括連携協定
2025年7月10日、長崎県大村市はフォレストアドベンチャーと包括連携協定を締結し、新たな地域協創の一歩を踏み出すこととなりました。この協定は、「フォレストアドベンチャー・おおむら長崎」のプレオープンイベントで発表した「森活でわんぱく育てる共同宣言」に基づくもので、地域課題の解決に向けた具体的な実施への第一歩を示しています。
フォレストアドベンチャーの意義
株式会社フォレストアドベンチャー(本社:東京都渋谷区、代表者:田桑正樹)は、全国に45以上の拠点を持つ企業です。大村市との協定は、同社が展開する中で初めての包括連携協定となり、地域と共に育つ「地域協創パーク」のモデルケースとして期待されています。
この協定の目的は多岐にわたり、観光振興や子育て支援、福祉、教育、地域経済の活性化など様々な分野での連携が図られます。特に大村市の園田市長は、「子どもたちの健やかな成長を目指し、フォレストアドベンチャーの活用を進めていきたい」とコメントしました。市内の企業においては、チームビルディングを通じた人材育成の場としても活用されるとのことです。
包括連携協定の内容
協定の内容には、以下の6つの主要分野が含まれます。
1. 観光振興
2. 子育て支援及び青少年育成
3. 福祉と健康のまちづくり
4. 産業・経済の振興
5. デジタル化の推進
6. 地域社会の活性化と市民サービスの向上
例えば、観光振興に関しては、地域の観光資源のブラッシュアップや観光周遊活動の促進が行われ、観光客の誘致や滞在時間の延長が期待されています。協議の中で具体的なPR活動や修学旅行の誘致活動についても進められていく予定です。
自然を生かした子育て支援
子育て支援の面では、地域のこども会などを通じてフォレストアドベンチャーの利用促進を図り、地域コミュニティの活性化を目的としたさまざまなプログラムが展開されます。自然の中での遊びを通じた学びの場が提供され、また、学校教育を支援する施策も整備されていく予定です。
福祉と健康の取り組み
福祉面では、地域の福祉施設利用者に向けてアクティビティ体験の機会が提供されます。この取り組みは、市と協力して障がい者の合理的配慮も検討しながら、福祉や健康のまちづくりに貢献することを目指しています。具体的には、児童養護施設への無料招待や障がい者を対象としたモニタリングツアーなどが予定されています。
まとめ
こうした取り組みは、大村市が目指す地域協創パークの実現に向けた重要なステップであり、地域の活性化や子どもたちの育成に大きな影響を与えることでしょう。フォレストアドベンチャーと大村市の協業がもたらす新たな可能性に、全国の注目が集まっています。今後の進展から目が離せません。