自転車安全セミナー
2025-08-26 11:21:48

愛媛県西条市にて自転車安全利用促進セミナーを開催

自転車安全利用促進セミナーの開催



2025年8月20日、愛媛県西条市の中央公民館にて、地域の教育機関関係者を対象とした自転車通学指導セミナーが行われました。このセミナーは、愛媛県西条市教育委員会の主催により開催され、自転車の安全性や正しい利用方法について、特に教職員の皆様に知識を深めてもらうことを目的としています。

今回のセミナーには、約50名の教員が参加しました。講師として招かれた自転車ジャーナリストの遠藤まさ子氏は、まず愛媛県における自転車事故の現状を共有しました。調査によると、愛媛県の中学生が通学中に関与する自転車事故件数は、47都道府県中の16位という高い順位に位置し、加害者となる割合も全国ワースト5位という厳しい状況にあることが指摘されました。具体的には、全体の約40%の中学生が事故の加害者となっているというデータが示され、会場は緊迫した空気に包まれました。

遠藤氏は自転車通学における安全性を高めるために、法律や事故のリスクを理解することの重要性を強調しました。特に、大人になってからも影響を及ぼすような交通ルールについて、早いうちから学ぶべきだと話しました。「小学生の時からの交通教育が大切であり、中学生に進級する前に自転車の利用に関するルールを確実に理解させる必要があります」と、遠藤氏は付け加えました。

また、2026年4月から施行される「青切符制度」についての説明もありました。この制度は、自転車の運転中に違反をした場合、16歳以上の者に対して発行されるもので、特に中高生においては二人乗りやながらスマホ運転が多く見られることが報告されました。

「単に交通ルールを知るだけでなく、その背景や必要性を理解することが重要です。特に、加害者となる場合のイメージが湧きにくい生徒には、具体的な事例を通してリスクを伝えることが必要だと考えます」と遠藤氏は述べ、教職員の皆様に向けてさらなる教育の充実を呼びかけました。

セミナーの後半では、参加した教職員による意見交換が行われ、各校の自転車利用に関する取り組みなどが発表されました。参加者からは「小中学校が連携することが効果的だと感じた」「自転車選びの安全性について再認識することができた」という感想が聞かれ、今後の生徒指導に活かすための意見が続出しました。

また、BAAマークについても説明があり、安全基準を満たした自転車の購入の重要性が再度強調されました。この基準には約90項目の検査項目が存在し、安全性を確保するためにはこのマークが必須です。日常的なメンテナンスも事故防止には欠かせない要素であり、教職員の皆様に指導する際の重要なポイントとなります。

次世代を担う学生たちに安全で快適な自転車利用を促進するため、今後もこのような啓発活動は続けられます。教職員の意識向上を図り、地域全体で交通安全の輪を広げていくことが求められています。


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