AIエージェントが変えるデータの取得方法
近年、企業が求めるデータの迅速な取得はますます重要視されています。特にKPI(重要業績評価指標)のモニタリングは、経営の意思決定に直結するため、効率化が求められています。そんな中、株式会社ワンダーコムズが発表した的新機能「日本語問い合わせ→SQL Copilot」が注目を集めています。
「日本語問い合わせ→SQL Copilot」とは?
この新しいサービスは、Slackのチャットツールを用いて、日本語から直接KPIを取得できるシステムです。特別な技術やSQLの知識がなくても、ユーザーが自然言語で質問するだけで、バックエンドで安全なSQL文を自動生成し、結果を即座に返却します。この機能は、非エンジニアでもデータにアクセスできる環境を提供するもので、企業内でのデータ分析のハードルを大きく下げます。
自然言語からの自動生成
例えば、ユーザーが「5000ユーザーの2025年6月以降の購入履歴を全て表示して下さい」という自然文をSlackで送信すると、その背後で適切なSQL文が生成され、BigQueryを通じてデータが取得されます。この過程は全自動化されており、導入にあたる手間も最小限に抑えられています。
定時KPIの自動投稿機能
また、このツールはあらかじめ登録されたSQLを定期的に実行し、日次や週次のKPIサマリーをSlackチャンネルに自動で投稿する機能も備えています。例えば、毎朝9時に重要なデータをチーム全体に届けることが可能になり、正確なデータに基づいた迅速な決断が可能になります。
安全性と管理のしやすさ
セキュリティ面にも配慮されており、Slackのユーザー権限に応じた閲覧制限が設けられています。これにより、機密性の高いデータも安全に管理できるため、企業での利用が安心です。
企業導入の背景
企業内では、SQLによるデータ取得依頼が急増しており、月に50件を超える部門も少なくありません。その一方で、エンジニアに依頼が集中するため業務効率が落ち、定期レポートの作成には時間がかかっていました。それを解決するために、ワンダーコムズは現場の言葉でデータを取得できる仕組みを整えました。
ユースケースの紹介
このシステムの導入によって、営業部門は訪問前に即座に「直近30日の上位顧客」を取得し、CSVやグラフでチームと共有することが可能になります。また、カスタマーサポート部門では前日問い合わせ件数や解決率を自動的に投稿することで、日々のパフォーマンスをモニタリングできます。さらには、事業企画チームが会議中に施策別のコンバージョン率(CVR)を即時に抽出することも、リアルタイムで行えるようになります。
導入はシンプル
ワンダーコムズのサービス導入はシンプルで、SlackとBigQueryの接続設定を行い、KPI用語集やスキーマを登録するだけで開始できます。登録したいSQL文を事前に準備することで、スムーズに運用を始められます。
料金について
利用料金は月額90,000円(税抜)から。初期費用は対応工数によって変動します。詳しい情報はワンダーコムズの公式ウェブサイトを参照してください。
代表者の意気込み
ワンダーコムズの代表は、"KPI問い合わせをSlackで完結させることにこだわりました。現場の言葉でデータにアクセスできる未来を実現していきます"とコメントしています。この取り組みにより、企業のデータ解析の現場が一新されることが期待されています。
お問い合わせ先
本サービスに関する詳細は以下のリンクからご確認ください。