KnowBe4が新しいAIディフェンスエージェントを発表
2024年12月2日、アメリカ・フロリダ州タンパベイから発表されたKnowBe4は、人間のリスク管理を自動化・強化する新たなAIエージェント「AIDA(Artificial Intelligence Defense Agents)」を導入しました。このエージェントは、さまざまなAI技術を駆使し、ユーザーの行動に合わせた個別のトレーニングを提供します。これにより、ヒューマンリスクに対する対策を一層強化できるのです。
新しい時代のセキュリティ
AIDAは、SmartRisk Agentを基盤とし、ユーザーの行動データを分析することで、脅威を特定しやすくします。多次元リスクスコアを用いることで、セキュリティ管理者は各ユーザー、グループ、組織全体の潜在的な問題を簡単に把握できるようになります。これにより、組織は日々進化するサイバー攻撃への備えが可能となります。
サイバー攻撃の新たな課題
LastPass社の調査によると、約95%のサイバーセキュリティ担当者が、AIが生成したコンテンツがフィッシングの検知を難しくしていると感じています。先進的な技術が悪用され、新たなソーシャルエンジニアリング攻撃が生み出される中、従来のセキュリティ意識向上トレーニングではその対策が難しくなっています。
CEOのコメント
KnowBe4のCEO、ストゥ・シャワーマンは、「AIDAは、ヒューマンリスク管理の次の一歩ではなく、飛躍的な進歩です」と述べ、組織がAIによるサイバー攻撃に対抗し、変化するリスク環境への理解を深める手助けをすることを強調しています。特に、AIDAが測定するヒューマンリスクスコアに注目が集まっています。これにより組織は、新たな脅威を迅速に理解し、軽減する能力が高まります。
AIDAの機能
AIDAに含まれる最初のエージェントは4つあり、それぞれ独自の機能を持っています。
1.
自動化トレーニング・エージェント
AIを用いて、エンドユーザーの行動パターンやリスクを分析し、関連性の高いトレーニングコンテンツを提供します。
2.
テンプレート生成エージェント
先進的なフィッシングテンプレートを生成し、NISTフィッシュスケールフレームワークに基づいてソーシャルエンジニアリングのインジケーターを反映します。
3.
ナレッジリフレッシュ・エージェント
ユーザーが重要なセキュリティ概念を理解・実践できるよう、定期的におさらいと最新情報を提供します。
4.
ポリシークイズ・エージェント
組織のセキュリティおよびコンプライアンスに基づいて、インテリジェントなクイズを作成します。
AIDAは、KnowBe4のダイヤモンドレベルのサブスクリプションを利用している顧客に対してアドオンとして提供されます。詳細を知りたい方は、
こちらからアクセスできます。
KnowBe4について
KnowBe4は、2010年に設立され、セキュリティ意識向上トレーニングに新しいアプローチを提供する企業として、その存在感を増しています。顧客である多くの企業に対し、ヒューマンリスクに対する理解を深め、セキュリティ文化を強化する手助けをしています。現在、KnowBe4はヒューマンリスク管理市場においても挑戦を続けています。