壊死性腸炎抑制を目指す生菌製剤の共同研究契約が締結

Cowellnex株式会社(以下Cowellnex)とSiolta Therapeutics Inc.(以下Siolta)は、壊死性腸炎の発症抑制に向けた生菌製剤を共同で研究する契約を締結しました。この取り組みは、双方の専門知識とリソースを融合させて進むマイクロバイオーム創薬分野における重要な一歩です。

壊死性腸炎(NEC)は主に早産児に見られる重篤な状況で、腸の一部が壊死する病気です。早産児の新生児医療が進化している中でも、NECは依然として高い合併症率と死亡率を伴います。そのため、より効果的な発症抑制策や治療法の開発が求められています。

この共同研究では、Sioltaの独自の研究プラットフォームを駆使し、生菌製剤の開発を進めます。Cowellnexの強みとSioltaの微生物科学の知識を生かし、未解決の医療課題であるNECに立ち向かうことを目指しています。

本共同研究についての詳細
  • - 目的: 健康の複雑な問題に対するマイクロバイオーム研究の臨床応用を進め、革新的な生菌製剤の創出を目指す。
  • - 期待される成果: 新生児医療やそれ以降の医療を劇的に改善できる医薬品の発見と開発を加速すること。

コメント
Cowellnexの代表取締役社長、西前純子氏は、Sioltaとの協業を期待しており、NECに関する未解決の世界的な医療課題に対して取り組むため、研究の加速化が重要だと述べました。反対にSioltaのCEO、Nikole E. Kimes氏は、Cowellnexとの連携が革新的な生菌製剤開発の基盤になることを楽しみにしているとコメントしました。

企業プロフィール
Cowellnexは、キリンと協和キリンの共同出資により、2024年9月に設立されました。研究開発や事業開発の相互連携を通じて、社会課題の解決に努めています。また、Sioltaは小児アトピー疾患や新生児の壊死性腸炎等、母子に関連した疾患に重点を置いた生菌製剤の研究開発を行っています。

この共同研究の成果が、NECという深刻な疾患の改善に貢献することに期待が寄せられます。

このように、CowellnexとSioltaの協力は、新生児の命を守るための画期的な医療ソリューションを提供する一助となるでしょう。

会社情報

会社名
キリンホールディングス株式会社
住所
東京都中野区中野4-10-2中野セントラルパークサウス
電話番号
03-6837-7000

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