SRA OSSが発表したPowerGres V17
2025年6月27日、株式会社SRA OSS(東京都豊島区)が、オープンソースデータベースであるPostgreSQLの商用版「PowerGres V17」を発表しました。この新しい製品は、使いやすさと安心のサポートを両立したデータベースソリューションとして注目されています。
PowerGresの概要
PowerGresは、PostgreSQLの機能を最大限に活用し、「より使いやすく」「より安心して使える」「安心のサポートが得られる」という3つのコンセプトのもとに設計されています。これまでに17,000本以上が出荷され、シングル、レプリケーション、高可用性(HA)など様々な構成に対応し、コストパフォーマンスに優れた製品として評価されています。
最新機能の紹介
今回のPowerGres V17では、以下の2つの主要な機能が追加されています:
1.
AI・機械学習連携機能
新たに「pgvector」と「pgvectorscale」を搭載し、AIアプリケーションとの連携が可能になりました。この機能により、AIが生成したベクトルデータを簡単に処理でき、類似検索や意味検索の効率が大幅に向上します。「pgvectorscale」はPowerGres on Linuxにのみ対応しています。
2.
監査機能
「pgAudit」を導入し、システム操作の履歴を自動で記録する監査機能を提供します。これにより、不正アクセスや誤操作の検知が可能になり、内部統制の強化が図れます。
この他にも、バックアップ処理の高速化やレプリケーション機能の強化など、多数の改善が施されています。
製品情報と価格
PowerGres V17は、以下の2種類が用意されています:
- - PowerGres on Windows V17
価格:59,400円(税抜54,000円)
価格:59,400円(税抜54,000円)
なお、本製品は初年度のサポート契約(96,800円・税抜88,000円)が必要です。また、オプションとしてODBCサポートやNpgsqlサポートなども提供されています。
SRA OSSについて
SRA OSSは、25年以上にわたりオープンソースソフトウェア(OSS)のサポートを手がけ、その名は日本国内外で知られています。特に、各種OSSに特化したコンサルティングやトレーニング、研究開発など幅広いサービスを展開中です。2024年8月には、NTTデータグループからの出資を受け、エンタープライズ向けサービスの強化を目指しています。
まとめ
PowerGres V17は、最新の技術を取り入れつつも、PostgreSQLの信頼性を継承した製品です。データベースの利用がますます進化する中で、SRA OSSは顧客のニーズに応える製品開発を続けています。詳細は公式サイトでご確認ください。