旧根岸競馬場一等馬見所の魅力に迫る特別展示
2025年1月22日、横浜市は「旧根岸競馬場一等馬見所」を歴史的建造物として認定しました。この建物は1870年代から約90年にわたり、横浜の競馬文化を支えてきた重要な施設です。特に、一等馬見所は1929年に完成し、建築家J.H.モーガンが手がけた作品としても知られています。
横浜市における競馬の歴史
競馬は、開港都市横浜において西洋文化の一環として導入されました。特に居留外国人たちは、日常のレジャーとして競馬を楽しむことが多く、彼らのニーズに応じて1866年に日本初の近代競馬場である根岸競馬場が設立されました。この根岸競馬場は、その後日本における洋式競馬の基盤を築くことになります。
特別展示の内容
横浜開港資料館で行われる特別展「根岸競馬場と建築家J.H.モーガン」では、歴史的建造物への認定を記念して、旧根岸競馬場に関連する多くの資料が展示されます。具体的には、現存する一等馬見所の建設に携わったJ.H.モーガンの関係資料や、明治時代から続く競馬文化に寄与した外国人の記録が揃います。
展示の概要は以下の通りです。
- - 会期: 2025年4月12日(土)~5月11日(日)
- - 開館時間: 9:30~17:00(入館は16:30まで)
- - 会場: 横浜開港資料館 企画展示室
- - 主催: 公益財団法人横浜市ふるさと歴史財団
- - 共催: 横浜市教育委員会
- - 入館料: 一般400円、小・中学生および65歳以上200円
特別イベント
この展示に関連して、複数の特別イベントも計画されています。担当研究員が展示物について解説を行う「展示解説会」は、4月19日、4月29日、5月4日に開催され、参加費は無料ですが、入館料が必要です。また、「建築家モーガンと横浜」と題された特別講演会も5月3日に行われ、講師には横浜開港資料館の副館長が招かれます。この講演会は事前予約なしで参加できるため、興味を持つ方にはぴったりの機会です。
プレス向け内覧会
展示の一般公開に先立ち、報道関係者向けの内覧会も開催されます。4月11日(金)の14時から行われるこのイベントでは、展示物の観覧や撮影、展示解説が行われます。この機会を通じて、メディアの皆様によりこの展示の魅力をお伝えしていただければと思います。
横浜開港資料館のご紹介
横浜開港資料館は1981年に開館し、横浜の歴史や文化を伝える役割を果たしています。資料館では、19世紀半ばから関東大震災に至る時期に関する貴重な資料が収集・保管されており、訪れる人々に横浜の豊かな歴史を紹介しています。古き良き時代の記憶を辿るために、ぜひ都合を合わせて訪れてみてください。
横浜の歴史に触れながら、美しい建築物と深い文化的背景を学ぶこの特別展示は、多くの方々にとって貴重な体験となることでしょう。