特別展『バラ図譜』の魅力
千代田区立日比谷図書文化館では、2025年4月12日から6月15日まで、特別展『バラ図譜』を開催します。この展覧会では、宮廷画家ルドゥーテの代表作が一堂に会する貴重な機会となります。入場料は一般500円、学生300円と手ごろな料金設定で、多くの方にご来場いただけることでしょう。
ルドゥーテとバラの物語
ルドゥーテは、ボタニカルアートの頂点を極めた画家として知られ、「花のラファエロ」とも称されています。彼の代表作である『バラ図譜』は、1817年から1824年にかけて刊行されたもので、バラが170点、肉筆画2点も展示されます。その技術で描かれた美しいバラの数々は、現存しない当時の品種を知る貴重な記録となっています。
ルドゥーテは、植物学者レリティエの推薦でルイ16世王妃マリー・アントワネットの画家に任命される運命を迎えます。さらにナポレオン皇妃ジョゼフィーヌのもとで作品を描くことで、彼の画業は新たな展開を見せることになります。ジョゼフィーヌの尽力によって、ルドゥーテは世界中から集めたバラを筆にして、その美しさを永遠に記録することができました。
見どころと体験
本展では、展示の中に入ると18世紀フランス貴族のサロンを模したスペースも用意されており、来場者は当時の社交場の空気を感じることができます。ルドゥーテに熱狂した貴人たちの美術品コレクションの数々が再現され、華やかなパリの社交文化に触れる貴重な体験ができるのです。
また、関連講座として「ルドゥーテのバラに魅せられて」などのトークショーや講演会も予定されています。これらは事前申し込みが必要ですが、興味のある方はぜひ参加してみてください。特に、ルドゥーテに詳しい専門家の話を聞くことで、展示作品への理解が深まるでしょう。
参加情報
会場は千代田区日比谷公園内の立派な施設で、開室時間は以下の通りです。
- - 平日: 10時~19時
- - 金曜日: 10時~20時
- - 日曜・祝日: 10時~17時
入場は閉館の30分前まで可能です。休館日は4月21日、5月19日となっているので、ご注意ください。
特別展『バラ図譜』はバラに関心がある方だけでなく、歴史やアートを愛する全ての人々にとって楽しめる内容です。ぜひこの機会に、千代田区立日比谷図書文化館へ足を運んでみてはいかがでしょうか。