貝印株式会社、製品安全対策での受賞
貝印株式会社は、経済産業省が主催する令和6年度「製品安全対策優良企業表彰」において、「大企業 製造・輸入事業者部門」の「審査委員会賞(優良賞)」を受賞しました。表彰式は12月3日にKKRホテル東京で行われ、代表取締役社長兼COOの遠藤浩彰氏が出席しました。この受賞は、貝印が製品安全への取り組みを誇示する重要な機会となりました。
製品安全対策優良企業表彰とは
製品安全対策優良企業表彰、通称「PSアワード」は、安全な製品を世に提供するため、企業が製品安全に対してどのように取り組んでいるかを評価し、表彰する制度です。これは各企業が取り扱う製品そのものの安全性を評価するのではなく、企業の製品安全活動への姿勢や努力が評価の対象となります。
貝印の選出理由
貝印は、その選評において以下の3つの主な取り組みが評価されました。
1.
顧客の声の分析と改善
貝印は、様々なチャネルから集めた顧客の意見や懸念を広く受け入れ、テキストマイニングツールを用いて管理しています。この手法により、自社製品に対する評価や安全面での懸念を多面的に分析し、設計やリコールに活かしています。
2.
国内外の製品事故情報の収集
貝印は、日本だけでなく、米国、欧州、オーストラリア、カナダ、中国などからの製品事故情報を収集し、継続的に社内で共有しています。これにより、得た知見は刃物製品に限らず、新たな商品開発にも応用されています。
3.
マイスター制度による文化の醸成
すべての社員が正しい刃物の使用法を理解し、顧客に伝えられるようにするための「マイスター制度」が設けられています。この制度によって、社員は製品の正しい使用法を学び、その知識を販売先や顧客へと広める役割を果たしています。
遠藤社長のコメント
受賞の際、遠藤社長は貴重な評価をいただいたことに感謝し、企業としての歴史や理念、製品安全に対する取り組みを紹介しました。また、「開発から販売後のお客様への対応まで、製品安全に心がけているが、さらなる改善の余地があると感じています。今回の受賞を機に、他の受賞企業の取り組みを参考にし、誠実で真摯な製品安全に向き合っていきたいと思います」と意気込みを語られました。
表彰式の様子
「第18回 製品安全対策優良企業表彰 表彰式」では、貝印から遠藤社長が参加し、受賞スピーチを行いました。この場では、貝印のこれまでの実績や今後の製品安全へのさらなる取り組みを伝え、参加者との交流も行い、会社としての進化への意欲を示しました。
会社概要
貝印株式会社は、1908年に岐阜県関市で創業された刃物メーカーで、カミソリや調理器具、医療用刃物まで幅広く製品を展開しています。本社は東京都千代田区にあり、製品企画から開発、生産、販売まで一貫した体制で運営されています。
詳しい情報は
貝印株式会社の公式サイトをご覧ください。