シンガポールのエネルギーインフラを支える新たな一歩
三菱重工業が、シンガポールのパシフィックライト・パワー社(PLP)との間で、67万kW級のガスタービン・コンバインドサイクル(GTCC)発電設備を納入する契約を締結しました。この契約は、現地のジュロン・エンジニアリング社(JEL)とのコンソーシアムによって実現されました。発電設備はシンガポール南西部のジュロン島に設置され、2029年から運転を開始する予定です。
最新鋭の技術導入
今回導入される発電設備は、三菱重工が提供する最新のM701JAC形ガスタービンによって中核をなしています。このガスタービンは、世界最高クラスの64%以上のコンバインドサイクル効率を誇り、300万時間を超える運転実績によって高い信頼性を持っています。これにより、クリーンで安定した電力供給が可能となり、シンガポールの電力需要を支える重要な設備となります。
また、この発電設備には大規模バッテリーエネルギー貯蔵システム(BESS)も備わる予定で、電力需要に応じたエネルギーマネジメントの柔軟性が実現されます。完成後、シンガポールで最大出力を持つ高効率発電設備となる見込みです。
プロジェクトの意義
三菱重工のエナジードメインGTCC事業部海外営業部長、中嶋大地は「シンガポールの増大する電力需要を支え、エネルギー転換を促進するPLPの象徴的なプロジェクトに貢献できることを光栄に思います」とコメントしています。この発電所は、シンガポールの脱炭素化目標に向けたインフラの構築において重要な役割を果たすと期待されており、三菱重工はパートナーと協力しながらこのプロジェクトを推進していくとしています。
シンガポールにおける実績
三菱重工は、2000年初頭からシンガポールにGTCC発電設備を提供しており、同国のエネルギーインフラを継続的に支えてきました。JELとのコンソーシアムに基づく契約により、今回のプロジェクトを含めM701F形ガスタービン2台、M701JAC形ガスタービン3台をシンガポールに納入します。この豊富な実績と長期的な協業関係が、今回の契約締結に大いに寄与したと考えられています。
今後の展望
今後、三菱重工はシンガポールのエネルギーインフラをさらなる発展に導くため、官民を問わず電力事業者と緊密に協力し、高効率で信頼性の高いGTCC発電設備の普及に努めていく方針です。この取り組みを通じて、世界各地の経済発展に不可欠な電力の安定供給とエネルギーの脱炭素化に貢献していくことでしょう。これからのシンガポールのエネルギー政策と三菱重工の進展から目が離せません。