XR技術を駆使した新たな初期消火訓練ソリューションの登場

株式会社メビウスが提供する新たな防災訓練システム

株式会社メビウスは、2025年7月1日よりXR技術を活用した新しい初期消火訓練ソリューション「消火訓練XR」の提供を開始します。この製品は、日本国内での防災訓練の実施が難しい製造業や大規模な施設での利用を見越して開発されました。本記事ではこの革新的な訓練システムの特長や背景について詳しく紹介します。

開発の背景と目的

防災訓練において、特に製造業や大規模施設では実地での訓練が難しい課題が見えています。工場の稼働を止められない環境や、安全確保が求められる現場が多く、全従業員が同時に訓練を受けるのは容易ではありません。そこで、「消火訓練XR」は、XR技術を基にした訓練環境を提供することで、こうした課題を解決することを目指しています。繰り返し活用できるシステムにより、従業員が安全かつ効率的に初期消火や避難行動を体験できるのです。

主な特長

1. 実践的な消火器操作訓練

このシステムは新潟市消防局の協力により、訓練内容が精密に構築されています。消火器の正しい使用方法、そして緊急時における混乱しがちな状況においての行動や思考を身につけることが中心的な目的です。特に、消火器の取り扱いにおける重要なポイントを圧倒的に反復練習することで、記憶に定着させることを狙っています。

2. 全社員が参加できる環境

「消火訓練XR」は、特別な設備を必要とせず、すべての従業員が同じトレーニング環境に参加できることを特徴としています。実物に近い消火器モデルを用いて、同じシナリオを繰り返し体験することにより、従業員の防災スキルが向上。さらに、ゲーム要素を取り入れた訓練で、現実の緊張感を体感しながら学んでいくスタイルを実現しています。

3. 現実と仮想の融合訓練

このシステムの大きな特長として、ルームスキャン機能があります。自社の実際の場面を仮想空間に反映し、現実の環境に即した消火・避難訓練を行うことができます。この機能により、従業員は自分たちの職場環境での問題をリアルに感じながら訓練を行うことが可能になります。

今後の展望

今後、メビウスはXR技術を用いた新たな安全教育や防災支援ソリューションをさらに進化させる予定です。「消火訓練XR」においては、より多様なシナリオに対応し、利用者の判断力や行動力の向上を図ります。企業のニーズに応じた柔軟な訓練設計を行い、継続的な学習の支援を通じて、実践的かつ効果的な防災教育を実現するための活動を積み重ねていく所存です。

既に多くの企業が「消火訓練XR」の導入を望んでおり、また、特許申請中ということもあり、今後の展開にも注目です。安全文化の醸成と社会全体の防災力向上に貢献するこのソリューションは、企業や従業員にとって大変有意義なものとなることでしょう。