川崎市再エネ先進地
2024-10-17 01:48:07

川崎市で実現する再エネ電力地産地消の新時代、ヤマト運輸が100%再生可能エネルギーを使用開始

川崎市における脱炭素社会実現への取り組み



川崎市は、官民連携を通じた脱炭素社会の実現に向けた重要な一歩を踏み出しています。2024年10月16日から、ヤマト運輸株式会社の「高津千年営業所」が、川崎未来エナジーから再生可能エネルギー(再エネ電力)を受けて稼働を開始します。この営業所は、川崎市内で発電された再エネ電力を100%使用することが特徴であり、地域の特色を生かした地産地消のモデルケースとなることでしょう。

背景と目的



国は2050年までに脱炭素社会の実現を目指し様々な施策を進めています。その中で、川崎市も「かわさきカーボンゼロチャレンジ2050」を策定し、2022年には環境省が定める「脱炭素先行地域」に選定されました。この取り組みにおいて、地域資源を活用した再エネ電力の地産地消が期待されています。

川崎未来エナジーは、川崎市と民間企業の共同出資によって設立された会社で、地域の廃棄物処理施設から得られる電力を原資に再エネ電力を供給しています。これにより、ヤマト運輸の物流拠点である高津千年営業所は、川崎市内で発電された電力を最大限に活用し、エネルギーの有効利用を推進していきます。

特色ある取り組み



1. 地元発電の再エネ電力を使用



高津千年営業所で使用される再エネ電力は、川崎市内の家庭から排出される普通ごみなどの焼却によって生み出されています。この取り組みは、環境価値を確保するために非FIT・非化石証書を使用し、持続可能なエネルギーの利用を支えています。

さらに、この営業所では、屋根に設置した太陽光発電設備や蓄電池も活用し、全25台のEV(電気自動車)の電力を賄うことが可能です。これにより、温室効果ガスの排出を最小限に抑えた持続可能な物流モデルを形成します。

2. ヤマト運輸独自のエネルギーマネジメントシステム



ヤマト運輸は、効率的なエネルギー使用を実現するために独自のエネルギーマネジメントシステム(EMS)を導入しています。このシステムは、電力の使用量や太陽光発電の発電量、蓄電池の管理をリアルタイムで行い、エネルギーの最適化を図ります。こうした取り組みは、運用コストの低減にも寄与しています。

今後の展望



川崎市とヤマト運輸、川崎未来エナジーが連携することによって、持続可能な未来の街づくりに大きく寄与していくことが期待されています。今後も地域内での脱炭素化を推進する様々な施策を展開し、市民の環境配慮型ライフスタイルの実現に向けて貢献していく方針です。

このような先進的な取り組みは、他の地域でも模範となることでしょう。川崎市が再生可能エネルギーの普及に向けたイニシアティブを展開する姿勢は、環境保護や地域復興にも大いに寄与すると言えるでしょう。


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会社情報

会社名
川崎未来エナジー株式会社
住所
神奈川県川崎市幸区下平間347番地1NTT幸ビル内
電話番号
044-201-7395

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