トリノ工科大学が2025年大阪万博に出展
イタリアを代表する名門大学、トリノ工科大学が2025年の大阪関西万博に参加します。期間は2025年10月2日から10月4日までの3日間、イタリアパビリオンにおいて、未来の航空をテーマにした展示を行います。このプロジェクトはイタリアの大学・研究省の支援を受けており、主に「AIRONE – 持続可能な民間モビリティのための航空機とドローン」を中心に展開されます。
展示内容の詳細
トリノ工科大学では、「飛行:夢とテクノロジーの出会い」と題したマルチメディア展示を予定しており、この展示では都市型ドローンから成層圏航空機、さらには衛星とその地上応用分野に至るまで、航空宇宙に関する研究の最前線を体験できるようになっています。来場者は、実物の試作品や映像、そしてストーリーテリングを通じて、これらの技術の革新性と将来性について学ぶことができます。
オープニングセレモニーとイベント
2025年10月2日には、大阪関西万博のイタリアパビリオンにてオープニングセレモニーが開催され、トリノ工科大学のステファノ・コルニャーティ学長やイタリア政府の高官が出席します。また、このイベントでは、トリノ工科大学が関与する持続可能なモビリティに関連する2つの国家プロジェクト(MOSTとNODES)が紹介され、イタリア国内外におけるイノベーションの意義についても触れられる予定です。
異文化協力と未来のビジョン
10月3日には、「トリノから大阪へ:異文化協力シリーズ」と題したセッションが行われ、イタリアと日本の研究者が集まり、この地域における共同研究の意義を語ります。トリノ工科大学のPoliTO Japan Hubディレクターであるジュゼッペ・クアリア教授がコーディネートするこのセッションでは、人間に役立つロボット工学や新素材、エネルギー、AIなど、数多くのテーマが議論される予定です。これにより、トリノ工科大学と日本とのさらなる協力関係が強化されることが期待されています。
続いて、10月4日には先進航空モビリティとニュースペースエコノミーに関するセミナーが行われ、この分野における最新の研究成果が紹介される予定です。専門の教授陣が登壇し、航空宇宙業界の最前線に立つトリノ工科大学の取り組みについて深く掘り下げます。
学長のメッセージ
トリノ工科大学の学長であるステファノ・コルニャーティ教授は、大阪万博への参加が航空宇宙という戦略的発展分野を通じて、同校と地域のプレゼンスを強化する重要な機会であると述べています。また、今回の展示は、技術密度が高く、国際的な対話を生む可能性を秘めていると考えています。多くの人々にとって、新しい技術やアイデアを共有する場となり、未来の社会を形成するための重要な瞬間となるでしょう。
トリノ工科大学の参加は、国際的な視野を持つイノベーションの促進、持続可能な開発のビジョンを具現化するための顕著な例と言えます。大阪関西万博は、こうした取り組みを通じて、より多くの人々に持続可能な未来への道筋を示すことができることでしょう。
この機会に、多くの方々がトリノ工科大学の斬新な展示を訪れて、新たな視点を得られることを願っています。