株式会社ArentがbuildingSMART Japanに加盟
株式会社Arentは、建設業界におけるデジタルトランスフォーメーション(DX)を推進する企業として、
このたび、BIM(Building Information Modeling)標準化およびIFC(Industry Foundation Classes)の普及を目的とした一般社団法人、
buildingSMART Japan(bSJ)に加盟したことを発表しました。
buildingSMART Japanは、世界的な標準化機関であるbuildingSMART Internationalの日本支部として、BIMデータの標準化を推進し、
行政機関との協力を通じて政策のサポートを行っています。具体的には、産官学の連携を図りながら、
国内における建設DXの基盤整備を担う中心的な役割を果たしています。
加盟の背景
今回の加盟は、株式会社Arentのビジョンに基づくもので、
国際的に認知されているBIMの共通仕様であるIFCの最新バージョン「IFC5.0」を意識し、将来に向けたプロダクト開発の強化を図るものです。
IFC5.0では、データの構造が大きく変わり、「必要な情報を分けて、部分的に更新する」方式が検討されています。
これにより、異なるソフトウェア間でのデータ連携が一層容易になり、効率的な運用が期待されています。
Arentは、早期にこの新しいアプローチを取り入れることで、設計や施工、維持管理など、
様々なアプリケーションが共通のデータを使用し、連携できるプラットフォームを構築することを目指しています。
今後は、自社のプロダクトの連携を強化し、パートナー企業や外部ツールとの接続性を高めることで、
建設プロジェクト全体におけるデータ利用の拡大を目指します。
国交省の取り組みとArentの実績
また、国土交通省では、PDF図面とIFCモデルを併用した建築確認の仕組みを検討しており、
これにより標準に基づいたデータ活用の重要性が高まっています。Arentはこの制度に対応すべく、
国際基準に合ったプロダクトの開発を進めています。今後も制度対応と国際標準の整備を両立しながら、
顧客ニーズに応じたサポートを提供していく方針です。
IFC5.0の目指す方向性
IFC(Industry Foundation Classes)は、異なるソフトウェア間でBIMデータをやりとりするための国際標準フォーマットです。次期仕様であるIFC5.0では、
従来の「ファイル全体を一括で交換する」方式から「必要な情報だけを分けて取り扱う」方式への移行が進んでいます。
これにより、各アプリケーション間のデータ連携が強化され、業務の効率化が期待されています。
Arentが提唱する「アプリ連携型」は、業務ごとに最適化された複数のアプリケーションをAPIで接続し、
システム間でデータと機能を相互に活用できる仕組みです。この設計思想はIFC5.0の方向性と高い互換性を持っており、
国際標準に則ったプロダクト連携を後押しします。
今後の活動
Arentは、buildingSMART Japanの活動を通して国際標準及び国内BIM施策の動向を的確に捉え、
「自動化」や「AI連携」とOpenBIMをテーマにしたプロダクトを更に強化させる方針です。また、bSJを通じて国交省の建築BIM推進会議等に関する情報も迅速に把握し、
制度設計やガイドライン改定に基づく技術開発と実務支援を進めていきます。
2026年春には、BIM建築確認プロセス、すなわちPDFとIFCの提出が検討されており、
この分野における制度的な対応の要求はますます広がっています。Arentは、設計データや積算情報をOpenBIM基盤で有効に連携させ、
クライアント企業に適したソリューションを提供していく考えです。
buildingSMART Japan(bSJ)とは
buildingSMART Japanは、BIMデータ標準(IFC)の普及やガイドラインの策定支援を行う一般社団法人です。
これは、BIM/CIM推進の中心的な役割を果たしており、建設業におけるデジタル化を加速させるための重要な取り組みを行っています。公式ウェブサイトは
こちら。
株式会社Arentについて
Arentは「暗黙知を民主化する」をミッションに、建設業界のDXを推進している企業です。自社のソリューションとして、
Revit向けのプラグイン「Lightning BIM」シリーズを展開し、業界が直面する問題をテクノロジーで解決し続けています。
【会社概要】