顔認証で安心登下校
2025-10-30 14:58:13
阪急阪神グループ、顔認証技術を用いた新サービスを学童運営に導入へ
新たな顔認証技術で子供たちの安全を守る
近年、子供たちの登下校時の安全は多くの保護者にとっての重要な関心事となっています。このたび、阪急阪神ホールディングスグループに属する株式会社ミマモルメは、顔認証技術を活用した新たな見守りサービス「スクールバス乗降通知サービス」を11月より販売開始することを発表しました。このサービスは、保護者の不安を軽減するとともに、教職員の負担軽減にも寄与することが期待されています。
新サービスの概要
「登下校ミマモルメ」と「学童ミマモルメ」と呼ばれる、子どもの登下校に関する情報を保護者に提供するシステムと、日本電気株式会社(NEC)が誇る高精度の顔認証技術を組み合わせたこのサービスは、特に通学距離が長い児童にとっての負担を軽減することを目的としています。また、この取り組みは、家族や教職員が子供の安全をリアルタイムで把握できることを通じ、安心感をもたらすことが期待されます。
実際の運用にあたっては、マイクロバスの乗降口に顔認証用のタブレット端末を設置し、子供たちがスクールバスに乗降するたびにその情報が瞬時に保護者のスマートフォンに通知される仕組みが導入されます。
実証実験の実施と結果
今回のサービスの本格的な運用開始に先駆け、奈良県香芝市では2025年9月1日から30日まで、夏季に試験運行されたスクールバスを使用し、顔認証技術を活用した実証実験が行われました。参加した保護者からのフィードバックによると、全ての回答者が「通知のタイミングがとても適切であった」と評価しており、子供の安全確認に対する安心感が向上したと回答しています。
この実証実験は、国内で初めて小学生のスクールバスにおいて顔認証技術を用いた乗降確認サービスの試みとして注目されました。
将来的な展望
ミマモルメは、今回の顔認証技術を搭載したサービスを、2025年11月から全国の自治体や子ども向け施設に向けて販売・運用する予定です。リース形式で運行されることが多いスクールバスにおいて後付けで設置できるため、ニーズのある地方自治体や学校教育機関にとって非常に魅力的な提案となるでしょう。
NECはその顔認証技術の精度が世界最高であることを証明する多くの実績を持っています。これにより、今後のビジネスモデルの改革を進めつつ、社会的課題の解決にも寄与していく方針です。
結論
教育の現場でも必要とされている技術の融合が実現することで、保護者にとっては安心して子供をスクールバスに預けることができる環境が整えられ、教職員にとっても負担が軽減されることが期待されます。今後は、より多くの地域にこのサービスが広がることが望まれています。
会社情報
- 会社名
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阪神電気鉄道株式会社
- 住所
- 電話番号
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