買い物は投票
2025-07-30 13:05:26

『買い物は投票』が示す未来への道しるべと行動の重要性

『買い物は投票』が示す未来への道しるべと行動の重要性



私たちの日常は、毎日何かを選び、購入するという行為によって成り立っています。この選択は、食料や生活用品、交通手段など、さまざまな商品に及びます。そして、これらの選択の背後には、環境や人権に対する意識も反映されるのです。アメリカの消費者運動の先駆者であるラルフ・ネーダー氏が提唱した「買い物は投票」という理念は、私たちの消費行動が社会に与える影響の大きさを示しています。

私たちが無関心に商品を選び購入すると、その商品が持つ製造過程や環境、労働条件を問わず、資金を流入させてしまう危険性があります。これは、環境や人権問題に無配慮な企業の利益を助長し、結果的にそうした企業が増えていくことにつながるのです。逆に、私たちが環境や人権に配慮した商品を選ぶことで、そのような企業を支援し、社会全体をより善い方向へと導くことが可能です。

しかし、日本ではまだ多くの人が環境や人権を重視した商品選びをすることは難しいのが実情です。私たちは、選択の基準を変えず、環境や倫理、未来を考慮した新たな視点を加えつつ日々の選択を行う必要があります。完璧でなくても、少しでも「良い選択」を重ねることで、社会全体が少しずつ良くなっていくのです。

環境市民の取り組み



認定NPO法人「環境市民」は、持続可能な社会を作るための情報を発信し、消費者の選択を支援する活動を行っています。これまで30年以上にわたり、環境に配慮した買い物の啓発を行ってきました。具体的には、全国の大手スーパーや生協、コンビニ68社の環境対策を調査・評価し、その結果を反映した『地球にやさしい買い物ガイド』を出版しました。

また、2005年以降は「市民目線のCSR調査プロジェクト」を実施し、企業の社会的責任を評価する活動も行いました。さらには「消費から持続可能な社会をつくる市民ネットワーク」を立ち上げ、企業のCSRやサステナビリティを消費者が評価する仕組みも構築しています。

このような活動は、消費者がエシカルな選択をすることで、企業や経済全体に影響を与える力を持つことを示しています。「買い物は投票」を実践することで、企業と消費者の信頼関係を築き、共に持続可能な社会を築くための取り組みが進められています。

未来のためにできること



私たちは日々の選択を通じて、より良い未来を作り出すことができるという強い信念を持っています。これからも「買い物は投票」という理念を広め、誰もが選択しやすい環境の構築に努めていきたいと考えています。情報を分かりやすく提供し、消費者が自らの選択の力を実感できるような仕組みを作ることが求められています。さらに中小企業も参加できるエシカル通信簿の自主管理を支援し、より多くの人々に関心を持ってもらうことが、経済を変える大きな一歩となるでしょう。

「いのち会議」は、こうした活動に賛同し、情報の提供と環境の意識向上に努める意義を再確認し、多くの人々に呼びかけています。自分の理解や意識が変わることで、手にする商品や選択の仕方も大きく変わるのです。これからの社会には、私たち一人ひとりの選択が未来に直結していることを忘れずにいたいものです。


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いのち会議 事務局
住所
大阪府吹田市山田丘2-8
電話番号
06-6105-6183

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