ウズベキスタンと日本のビジネス交流に関する動向
2025年12月19日、ウズベキスタンのシャフカト・ミルジヨーエフ大統領と日本の赤澤経済産業大臣が共同で議長を務めた「ウズベキスタン・日本ビジネスフォーラム」が開催されました。このイベントは、ウズベキスタン投資産業貿易省や日本貿易振興機構などが共催し、両国の経済関係の深化を目指す重要な場となっています。
フォーラムの目的と意義
このビジネスフォーラムは、ウズベキスタンにおける事業展開を行う日本企業が集まり、直接対話を通じてビジネスの推進を図ることを目的としています。赤澤経済産業大臣は、両国間の経済的な結びつきを強化する意義について言及し、さらなる協力の展望を示しました。企業の参加者たちは、自社の活動やビジョンをプレゼンすることで、互いの利害関係や連携のチャンスを探りました。
教育分野の進展
OUR(株式会社ONODERA USER RUN)は、このフォーラムに出席し、ウズベキスタンと日本の人材教育に関する取り組みを紹介しました。2025年6月には、無償教育提供策に関するMOU(基本合意書)を締結しており、ウズベキスタンにおいて「OUR BLOOMING ACADEMY TASHKENT」の開校を目指しています。現在、420名の学生がこのプログラムに参加し、日本語や外食分野の教育を受けています。
政府関係者との意見交換
フォーラムの一環として、OURの代表取締役社長、加藤順氏はウズベキスタン共和国の移民庁長官ベクゾド・ムサエフ氏と会談を行いました。意見交換の中では、今後の教育機関オープンに向けた進捗状況、学生たちの学習環境などが議題となり、将来の協力を見据えた充実した話し合いが行われました。
グローバル展開のビジョン
OURは、ウズベキスタンを含むアジア5カ国で教育拠点を運営しており、特定技能に特化した人材の紹介事業も展開しています。これまでに9,675名の教育を実施し、8,385名が特定技能試験に合格しています。今後は、バングラデシュやモンゴル、インドなどに新たなアカデミーの設立を見込んでおり、アジア8カ国10拠点に拡大する計画を立てています。
持続可能な社会への取り組み
OURとウズベキスタンのパートナーシップは、たんに経済活動にとどまらず、持続可能な社会を目指す取り組みへと広がっています。両国の連携が新たなビジネス創出や雇用機会の拡大、さらには教育の質向上につながることが期待されています。
このように、ウズベキスタンと日本は、ビジネスだけでなく、教育、社会全体の発展に向けたパートナーシップを築いています。今後も両国の関係が一層深まることが期待されます。