テスホールディングスが推進する国際再エネ証書「I-REC」の優位性

テスホールディングスが手掛ける再生可能エネルギーの未来

テスホールディングス株式会社（以下、「テスHD」）は、再生可能エネルギーへの取り組みを強化するため、国際的な再エネ属性証書「I-REC」の発行を推進しています。この証書は、国際的に認められた基準に従い、再生可能エネルギーの属性を証明するものです。

国際標準であるI-RECは、すでに60か国以上で発行され、多くの国際的な気候変動関連報告がこの証書を基に行われています。この証書が有する主な特徴は、その高い信頼性と透明性です。具体的には、発電設備の情報や発電量、発電日時が、独立した第三者機関によって認証されるため、証書の内容を誰もが検証できるのです。

テスグループのI-REC発行の実績

テスHDの連結子会社であるテス・エンジニアリングは、再生可能エネルギー発電所9件についてI-RECの設備登録を完了したことを発表しました。この9件は日本国内におけるI-REC設備の約40%に該当し、テスHDが持つ重要な資産となります。

さらに、テスグループはこれまでに約3,000MWh相当のI-RECを発行しており、特にSCSK株式会社が運営する取引プラットフォーム「EneTrack」を活用した知見をもとに、登録企業への販売も行っています。これにより、国内で最も多くのI-REC登録実績を持つ企業となり、国際認証制度への対応力を示しています。

今後の施策と意義

2024年に発表した中期経営計画「TX2030」では、FIT制度を活用した太陽光発電所の開発を進め、2030年までに113MWの再エネ容量を目指す方針です。この計画に従い、テスHDは蓄電池の併設を通じて、さらなる電力の安定供給を果たすことに力を入れています。

顧客企業の脱炭素への取り組みを支援しながら、I-RECの発行を積み重ね、「脱炭素のリーディングカンパニー」としての地位を確立することが狙いです。このような先進的な取り組みは、企業が社会的責任を果たすための基盤となると同時に、持続可能な未来に向けた重要な一歩となります。

テス・エンジニアリングの概要

テス・エンジニアリングは、大阪を本社に置く企業で、1979年に設立されました。省エネや再エネ設備の設計・施工だけでなく、オペレーション&メンテナンス（O&M）や電力の小売供給、エネルギーマネジメントサービスも手掛けています。これにより、顧客の多様なニーズに応え、再生可能エネルギーの普及活動をサポートしています。