NTTグリーン&フードと気仙沼市、陸上養殖事業の推進を協力
2023年、宮城県気仙沼市は、NTTグリーン&フード株式会社およびNTT東日本と「陸上養殖事業の推進及び地域活性化等に関する連携協定書」を締結した。この協定は、気仙沼市が抱える水産業の課題解決に向けた重要な第一歩となる。
1. 協定の背景と目的
水産業全般が現在抱える問題として、水揚げや養殖生産の不安定さ、後継者不足が挙げられる。気仙沼市もこの流れに影響を受けており、特に若者が都市部へと移り住む現状や、津波被害からの復興が求められている。今回の協定によって、気仙沼市、NTTグリーン&フード、NTT東日本の三者は互いに連携し、2026年には気仙沼市小泉地区に陸上養殖施設の操業開始を目指す。
この陸上養殖事業では、特にギンザケの中間魚及びトラウトサーモン成魚を生産・販売する予定である。これにより地域の水産物を活用した産業の振興や地域交流の活性化が期待されている。加えて、デジタル技術を利用して地域課題の解決にも取り組む計画だ。
2. 連携される具体的な取り組み
協定により、以下の六つの連携事項が定められた。
1. 陸上養殖事業の具体的な推進
a. 一次産業のデジタル化の促進
g. 地域の雇用創出と地元企業との協働
d. 商品を活用した観光促進
e. 教育機会の提供及び人材育成
t. 持続可能な地域づくりに向けた取り組み
これにより、幅広い分野で地域の持続可能な発展を目指す。
3. 陸上養殖施設の詳細
新たに設立される陸上養殖施設は、気仙沼市本吉町泉に建設される予定で、多様な水産物が育成される見込みである。このプロジェクトは、地域の水産業の基盤を強化するだけでなく、新たな雇用の創出も期待される。
4. 協定書の締結日
この連携協定が正式に締結された日付は2025年2月6日であり、その後の具体的な計画はしっかりと進行していくとされている。
5. 今後の展望
気仙沼市は、NTTグリーン&フード、NTT東日本との連携を通じて、地域産業の活性化やデジタル化の推進、さらには地域交流の促進に取り組む予定である。この協定は、将来的に持続可能な地域社会を実現するための重要なステップとして位置付けられる。
この新しい陸上養殖事業が地域にどのような影響を与え、どれだけの新たな可能性を開いていくのか、今後の進展が非常に楽しみである。