Digital Culture Roomの革新
2022-02-17 10:00:03

再生医療の未来を支える新機能、Digital Culture Roomの高度な管理システム

再生医療が切り拓く新たな可能性



再生医療は、かつては根治が難しかった病気の治療に新たな光をもたらす治療法として注目されています。しかし、今のところ細胞を使用した治療法は、製造コストが高いため十分に普及していません。この状況を打破するため、細胞管理の効率化と精度向上が求められています。

凍結在庫管理の課題



細胞製造の現場では、患者から採取した細胞を培養し、その一部を患者に提供し、残りは凍結保管しています。このプロセスには迅速かつ正確な対応が必要です。特に、凍結保管庫での出し入れは温度変化が細胞に与える影響が大きいため、迅速な対応が必須です。また、医療現場においては人命が関わるため、取り違えの防止が重要となります。

しかし、これまでの管理方法は、汎用的な表計算ソフトに頼らざるを得ず、作業者の目視確認や手入力に多くを依存していました。このため、作業時間が長引くことやヒューマンエラーが発生するリスクが常に存在していました。

Digital Culture Roomの導入



こうした課題を解決するため、サイトロニクス株式会社は細胞管理クラウドウェア「Digital Culture Room」に凍結在庫用のスマート管理機能を追加しました。この新機能により、細胞の出し入れや管理がシステマティックに行えるようになり、作業の効率化が図られます。

特に、QRコードを活用することにより人為的なミスを大幅に減少させることが実現しました。その結果、作業者は時間的、心理的な負担から解放され、質の高い細胞の管理と提供が可能になります。また、細胞が凍結状態から取り出された後の室温滞留時間を短縮することで、治療に使用する細胞の品質を向上させることにも寄与します。

クリニックEXPOでの紹介



新機能の詳細は、2022年2月24日からインテックス大阪で行われる「第3回クリニックEXPO大阪」で発表される予定です。この場で、多くの医療関係者に試してもらい、その有用性を実感してもらいたいと考えています。

Digital Culture Roomの概要



「Digital Culture Room」は、細胞培養に必要な条件データなどを集中管理することができるデジタル化ツールです。このシステムは、細胞の状態観察や分析の自動化が可能で、オペレーションを効率化します。さらに、研究段階から商用生産へと移行する際にも、スムーズな運用が可能です。

会社概要とお問い合わせ



サイトロニクス株式会社は、細胞培養の管理をサポートする装置やソフトウェアを開発・提供しています。再生医療の早期普及を目指し、質の高いソリューションを提供することに力を注いでいます。

  • - 会社名: サイトロニクス株式会社
  • - 代表者: 代表取締役CEO 今井快多、代表取締役CTO 香西昌平
  • - 所在地: 神奈川県川崎市幸区新川崎7番7号
  • - 設立: 2021年5月14日
  • - Webサイト: Cytoronix

本記事に関するお問い合わせは、サイトロニクス株式会社の広報担当までご連絡ください。

※「Digital Culture Room」および「Cell Recorder」は、サイトロニクス株式会社の商標です。

会社情報

会社名
サイトロニクス株式会社
住所
神奈川県川崎市幸区新川崎7-7AIRBIC A01
電話番号

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