気鋭作家たちが描く掌編ホラー集『ひとひら怪談』がついに発売！

怖さと魅力が詰まった一冊

2025年4月21日に、注目の作家14名による掌編ホラーアンソロジー『ひとひら怪談森にしずみ水にすむ』が満を持して発売されました。この本は、これまで人気を博してきた同人誌「ひとひら怪談」のシリーズから、特に恐怖と興味をそそる作品を厳選し、合本として一つにまとめたものです。

新たな恐怖体験を提供

『ひとひら怪談』という名の通り、本書には掌編形式で描かれた67の短編が収められています。新たに書き下ろされた24作品を含め、全ての物語が見開き完結の形となっているため、短い時間ででも深い恐怖を体験できるのが魅力です。各作品は、登場人物や舞台が異なるものの、共通して恐怖や不気味さを感じさせる要素が散りばめられています。

本書に収められた中には、「轢いた」「歌う女」「水が気になる」といった新たに書き下ろされた作品もあり、それぞれのストーリーがどのように恐怖を喚起するのか、読む者を引きつけます。また、過去に発表された作品もリメイクされ、ある種の新鮮さを保ちながらも、本書独自の深みを持った内容に仕上がっています。

著者陣の実力

本書には、澤村伊智や浅倉秋成、岩城裕明など、多彩で実力を持つ作家が名を連ねています。例えば、澤村伊智は『ぼぎわんが、来る』で日本ホラー小説大賞を受賞した実力派であり、その作品がどのようにこのアンソロジーに寄与しているのか非常に興味深いところです。浅倉秋成は、作品ごとに様々な方向性で恐怖を描く才能を持ち、その魅力をこの本でも存分に発揮しています。

この他にも、編集を手掛けた薄禍企画は、様々な才能を結集し、本書においてその成果を見事に表現しています。各作家の個性が際立つ作品たちが集結することで、ホラー好きにはたまらない一冊となったことは間違いありません。

読者に贈る恐怖の旅

『ひとひら怪談森にしずみ水にすむ』は恐怖の短編がぎっしり詰まった一冊ですが、ただの恐怖だけではなく、リアルな人間の恐ろしさや不安も反映されています。掌編だからこそ、わずかなページの中で深い感情を描くことができ、読み手に強烈な印象を残す作りになっています。

この本ができあがるまでの作品たちは、リーダーのササクラをはじめ、それぞれの作家たちの努力の結晶です。今回は読者に新たな気付きを与え、恐怖を体験させる至極の作品集を手にすることができる良い機会です。