ヤマトプロテックが新型泡噴霧消火システムを発表
総合防災カンパニーであるヤマトプロテック株式会社が、新しい泡噴霧消火ヘッドおよび泡噴霧消火システムを開発した。この新型システムは、泡消火技術における課題を克服し、特に燃油火災に対する迅速な消火を実現している。特許も申し込まれており、今後の展開が期待される。
開発の背景
従来の泡消火設備は、泡消火剤をデフレクタで弧状に散布するという方法が一般的であった。この方式では、泡が燃料液面まで到達するのに時間がかかり、特に燃料流出を伴う事故や油火災のような緊急性が高い場合には、より迅速な対応が求められていた。そこでヤマトプロテックは、これらの課題に応えるべく、泡の「拡散性」と「直進性」を高めた新しい消火方式を開発した。
新型泡消火ヘッドの特長
1.
独自構造による直進性と拡散性の両立
新型泡噴霧消火ヘッドは、泡を直進性の高い状態で拡散・発泡させることができる。このことにより、泡が燃料液面に迅速に到達し、消火にかかる時間を大幅に短縮することが可能だ。
2.
新たな消火メカニズムの採用
従来の「窒息効果」や「冷却効果」に加え、泡が燃料の表面を押し流す「除去効果」を含む新しいメカニズムにより、特に燃料流出火災に対して高い消火能力を示す。
3.
環境に配慮した非フッ素系消火薬剤の使用
本システムは、環境負荷を軽減するため、非フッ素系の泡消火薬剤に対応している。この取り組みは将来的な環境規制にも柔軟に対応できる技術として注目されている。
実験と性能の確認
ヤマトプロテックは、実際の消火性能を確認するために、燃料火災を模した消火試験を実施。実験では、複数の泡消火ヘッドを備えたシステムによって、わずか20秒未満での消火を確認した。この結果は、初期消火の迅速さを証明するものであり、今後の実用化が期待される。
実験条件
- - 実験内容: 1,200㎖の危険物を散布し点火。
- - 火皿サイズ: 2m(W)×6m(D)×0.05m(H)
泡噴霧消火システムの特長
火災を感知すると自動的に作動する。
窒素ガス加圧方式を用いており、ポンプが不要なため、設置が容易だ。
設置自由度が高く、既存の設備との互換性も持つ。
想定される用途
ニーズの高い分野として、危険物倉庫、化学・製造工場、燃料取扱設備、そして環境配慮が求められる各種産業施設が挙げられる。
今後の展開
ヤマトプロテックは、これらの新技術を環境対応型の高性能消火システムとして位置づけ、様々な産業分野へと展開を進めていく。
会社概要
- - 社名:ヤマトプロテック株式会社
- - 設立:1918年1月17日
- - 本社所在地:東京都港区白金台5-17-2
- - 資本金:9,900万円
- - 代表者:代表取締役社長COO 大幸 斉
- - 事業内容:消火装置、火災警報装置などの設計、施工、維持管理、消火器具の製造・販売など
- - URL:ヤマトプロテック
今後の技術進展と新たな製品の登場に注目が集まる中、ヤマトプロテックは業界のリーダーとしての役割を果たし続けるだろう。