山形の自然を体感する草取りツアー
山形県の長井市で、特別な体験が待っています。2025年6月21日(土)から22日(日)の2日間、生活協同組合パルシステム東京主催による田んぼの草取りツアーが開催されます。出発は東京駅、まずは新幹線に乗り込み、フラワー長井線を利用して長井駅へと向かいます。フラワー長井線は、百年以上の歴史を誇る鉄道で、沿線には美しい田園風景が広がっています。Tourのために用意された特別な方言ガイドの車掌が、沿線の魅力を紹介してくれます。
長井駅に到着すると、JA山形おきたまの田んぼで出迎えられます。参加者は実際に田んぼに入り、生産者と共に農薬を減らしながら育つ稲と雑草を抜く草取り作業に取り組みます。この作業を通じて、地域の生態系について学び、その重要性を再認識することでしょう。
また、草取りの後には、田んぼに暮らす生き物の観察が待っています。多様な命の存在を調査し、普段口にする米がどのように育まれるのか、その背景にある環境に思いを馳せます。生き物の観察を通じて地域の生態系の重要性を再確認する良い機会です。
温泉と地元の味を堪能
1日目の締めくくりとして、「卯の花温泉 はぎ乃湯」での入浴が予定されています。ここで温泉に浸かりながら、田んぼでの作業の疲れを癒やし、その後は生産者との交流会が開かれます。地元の旬な食材を使用した料理を楽しみながら、最上川の豊かな水と肥沃な土地で育まれる米作りについて学びます。生産者とのコミュニケーションを深め、お互いの立場を理解し感謝の気持ちを伝え合う時間は、非常に貴重なものとなるでしょう。
資源循環型地域づくりの実践
次の日には、長井ダムの見学を行い、置賜地域の自然の良さを体感します。このダムが支える農業用水路では、小水力発電所が運営されており、生成された再生可能エネルギーは、パルシステムの利用者に届けられています。このように、米作りとエネルギーの循環を学ぶことができるのも、このツアーの大きな魅力です。
また、地域の交流施設である「旧長井小学校第一校舎」では、オリジナルけん玉作りを体験します。自分だけのけん玉を仕上げる喜びを味わうことができます。けん玉のプロによるパフォーマンスもあり、楽しみが盛りだくさんです。
昼食には山形の郷土料理を召し上がった後、道の駅「川のみなと長井」での買い物を楽しみ、東京への帰路につきます。
生産者と消費者の新しい関係
JA山形おきたまでは、農薬や化学肥料を減らした特別栽培米を生産しており、地域に根ざした持続可能な農業を実践しています。2002年には「公開確認会」を設け、透明性のある農業を推進しており、生産者と消費者が共により良い関係を築けるよう努めています。パルシステム東京は、消費者に直接地域の魅力や生産者の思いを伝える企画に取り組み続けており、顔の見える関係の重要性を大切にしています。
このツアーは、単なる観光ではなく、農業の背後にあるストーリーや、生き物との共生の大切さを感じる素晴らしい経験となるでしょう。次世代に繋げる地域の魅力を見つけに、山形へ足を運んでみてはいかがでしょうか?