知財活用の新たな展望!「IP BASE AWARD」始動
特許庁は、スタートアップ企業やその支援者を対象にした「IP BASE AWARD」のエントリーを開始しました。この賞は、知財(知的財産)の活用やその支援活動を奨励することを目的としており、スタートアップとその支援者が知財エコシステムの一部としてどのように貢献できるかを重視しています。
「IP BASE AWARD」とは何か?
「IP BASE AWARD」は、スタートアップが知財をどのように戦略的に活用しているかを評価するものです。特に、未上場かつ設立から10年以内の企業が対象となり、特許権の取得や活用を積極的に進めている企業が求められます。これにより、受賞した企業は他のスタートアップの模範となり、今後の成長のための道しるべとなります。
2024年3月上旬には、グランプリの発表と授賞式が行われ、受賞者にはトロフィーが贈られます。
部門と応募対象
スタートアップ部門
この部門は、知財活動がひときわ目立ち、他社の模範となる企業を対象としています。具体的には、出願件数や知財ポートフォリオの整備、社内体制の強化などが求められます。
スタートアップ支援者部門
こちらは、スタートアップの知財活動を支援する個人や組織が対象です。具体的には、VC、アクセラレーター、弁理士などが評価されます。これにより、彼らの活動も広く知られることとなり、知財エコシステムの活性化に寄与します。
選考委員と受賞条件
選考は、各専門分野のプロフェッショナルによって行われます。委員長は弁理士で弁護士の鮫島正洋氏が務め、他にもSBIインベストメントやIP Bridgeなど、多様なバックグラウンドを持つメンバーが揃っています。受賞者は、グランプリや奨励賞といったカテゴリーに分かれ、特に優れた評価を得た者へ賞が授与されます。
エントリー方法
エントリーは、特設サイトにて行われます。スタートアップに関わる全ての関係者が参加でき、対象者の活発な知財活動を広くアピールする場として機能します。エントリー締切は2023年12月7日ですが、推薦の受付は11月30日まで可能です。
「IP BASE」とは
特許庁が運営する「IP BASE」は、スタートアップや知財専門家が集うためのポータルサイトです。スタートアップが知財を活用するための基礎知識や最新情報を網羅しており、知財コミュニティの形成を目指しています。これにより、スタートアップの知財戦略が強化され、その結果として産業全体が活性化していくことが期待されています。
「IP BASE」の詳細については、公式サイトをご覧ください。
IP BASE公式サイト
IP BASE AWARD専用ページ
応募エントリーフォーム
まとめ
スタートアップが知財を駆使して成長を促進するための「IP BASE AWARD」は、今後のスタートアップ支援のあり方を再考させる重要な取り組みです。是非とも多くの企業に応募のチャンスを掴んで欲しいですね。