小布施町での電力循環プロジェクト
株式会社イーネットワークシステムズ(ENS)が、小布施町において再生可能エネルギーの循環プロジェクトを始めました。この取り組みは、国の政策である重点対策加速化事業の一環として進められ、地域の電力地産地消を目指しています。国が推奨するこの事業は、町内で発電された再生可能エネルギーを地域内で使いまわすことにより、脱炭素社会の実現と地域の活性化を同時に目指すものです。
プロジェクトの概要
この新しいプロジェクトでは、小布施町が各公会堂に設置した太陽光発電設備によって生成される電力を利用します。ENSはその電力の余剰分を買い取ることで、地域内でのエネルギーの循環を促進します。購入された電力は、次の地域施設に供給されます:
- - おぶせフラワーセンター
- - おぶせミュージアム
- - 小布施中学校
- - 小布施町地域包括支援センター
この設備は2025年5月8日より、以下の6つの公会堂に設置された太陽光発電システムからの余剰電力の買取を開始します:
- - 伊勢町公会堂
- - 押羽公会堂
- - 横町公会堂
- - 中子塚公会堂
- - 中町公会堂
- - 林公会堂
これらの取組は、町長の定例記者会見でも発表され、多くの注目を集めています。
今後の計画
今後も、さらに約20の施設に太陽光発電設備を設置する計画があります(2025年4月時点)。これにより、余剰電力の買取りと供給先を段階的に拡大する準備が進められています。ENSは地域の利害関係者と協力しつつ、エネルギーの地産地消と脱炭素化の実現へ努め、地域の持続的な発展に寄与する姿勢を示しています。小布施町だけでなく、他の自治体と協力することで得られる知見を生かし、さらに広範な地域で持続可能なエネルギーシステムの構築目指していく方針です。
イーネットワークシステムズについて
イーネットワークシステムズは、2015年に設立された東京に本社を置く電力小売事業者です。その目的は、消費者が負担する初期費用をゼロにし、手軽に電力や都市ガス事業に参入できるプラットフォームを提供することです。傘下にある三ッ輪ホールディングスも老舗のLPガス事業者で、約20万件の顧客基盤を誇ります。特に、ENSの取り組みは地域社会に根ざした電力供給の新しいモデルとして期待されています。
これからの小布施町の電力循環プロジェクトに注目したいですね。