持続可能なブロック製造を目指す株式会社コモチの新たな挑戦
群馬県渋川市に本社を置く株式会社コモチは、コンクリートブロック製造業で58年の歴史を持つ企業です。代表取締役の齋藤清海氏の下、同社はISO14001環境マネジメントシステムを22年にわたり継続更新し、環境への配慮を第一に掲げています。近年は、SDGs目標12である「つくる責任、つかう責任」に則り、工場から出荷できない製品や試作品をアウトレット販売する新たな試みを始めました。
アウトレット販売とは?
アウトレット販売は、主に園芸用コンクリートブロックの製造過程で発生する「生産ロス」や試作品を対象としています。具体的には、欠けや色むらがある商品のことを指し、通常であればホームセンターに出荷することができません。このような商品は、使用目的によっては問題がないため、50%から70%引きで販売しています。これにより、従来は砕かれて二次製品になる運命だった商品たちが、新たな価値を見出されることとなりました。
さらに、この取り組みは電力とCO2の削減にもつながります。砕くための電力費が月に約10万円かかることを踏まえ、アウトレット販売を通じてこれらのコストを大幅に削減できる方策としても注目されています。
売り上げと顧客の反応
アウトレット販売の開始から1ヶ月が経ち、訪れたお客様の平均数は約30人、売り上げは30万円を超えました。コンクリートブロックは重さが2kgから13kgと多様なため、消費者は数回に分けて購入するケースが見受けられます。
実際に購入されたお客様からは、「お庭づくりが楽しくなり、リピート購入しています」「訳アリ商品でも問題なく使用できました」といった声が寄せられています。夫婦や親子での楽しい会話が広がり、アウトレット販売を通じて多くの人々がガーデニングの楽しさを感じることができているようです。
齋藤専務の思い
株式会社コモチの専務である齋藤氏は、このアイデアを思いつくまでに、社員が一生懸命作った商品が、僅かな欠けや色むらで出荷できず、砕かれるのを見て非常に心苦しく感じていました。「少しでもお客様に届けたい」という強い思いからアウトレット販売を実現しました。
国道沿いにある製品置き場は通行人の目に留まりやすく、目立つ看板を掲げることでより多くの人に知ってもらうことができました。当初は懸念する声もあったものの、今ではリピート顧客が増え、予想以上の成功を収めています。
アウトレットの詳細
販売場所
群馬県渋川市白井1159番地
営業時間
平日のみ 8:30〜16:30
商品ラインナップ
- - ふらわぁブロック: 定価328円 -> アウトレット価格150円
- - ガーデンコロック: 定価398円 -> アウトレット価格150円
- - レイキング200: 定価128円 -> アウトレット価格50円
- - モダンブロック: 定価398円 -> アウトレット価格120円
実用的なコンクリートブロックの使い方
株式会社コモチの園芸用コンクリートブロックは、手軽に花壇を自作することが可能です。置くだけで簡単に美しい花壇が作れ、自宅の庭を華やかにすることができます。これにより、ガーデニングが初心者でも楽しめるものとなるのです。
まとめ
株式会社コモチは、環境にやさしいコンクリートブロックの製造を通じて、持続可能な社会づくりを目指しています。2292年の取り組みが実を結び、今後も地域社会に貢献し続ける姿勢が評価されています。公式ウェブサイトではさらに詳しい情報も提供されているため、ぜひ訪問してみてください。