SLASH VISIONと株式会社イオレ、資本業務提携を発表
SLASH VISION PTE. LTD.(シンガポール)の代表である佐藤伸介氏が、株式会社イオレ(東京)の代表、瀧野諭吾氏との間で、暗号資産金融事業における資本業務提携および普通株式引受契約を結んだことを発表しました。この提携は、両社のビジョンを共有し、革新的な金融サービスを提供するための重要なステップです。
提携の背景と目的
イオレ社は、2025年に向けた中期経営計画を策定し、暗号資産金融事業を中核に据える方針を公表しています。この事業では、次世代金融インフラを基盤とし、暗号資産の取得から保有、そして事業活用を通じて企業価値の向上を目指しています。具体的には、暗号資産トレジャリーとレンディングを通じて、新たな収益モデルを構築し、企業としての成長を図る狙いがあります。
SLASH VISIONは、セルフカストディ型のウォレットを基盤に、ユーザーが自己保有する暗号資産の運用を可能にする取り組みを進めてきました。このセルフカストディモデルにより、ユーザーは自らの資産をより安全に管理でき、さらに運用収益を得ることができるのです。このような背景から、SLASH VISIONとイオレ社はお互いの強みを生かし合うことで、金融サービスの質を向上させることを目指しています。
提携による新たな戦略
今後の取り組みとして、5つの具体的な戦略が掲げられています。それぞれの目的は以下の通りです:
1.
レンディング接続の設計 - ウォレット内の預入資産をレンディングの原資とするエコシステムを実現します。
2.
円からステーブルコインへのオン・オフランプ整備 - 日本円からUSDCやJPYCなどのステーブルコインへのスムーズな交換機能を提供し、ユーザーが容易に資産を運用できる環境を構築します。
3.
ウォレット×カードの連携 - SLASH VISIONのウォレットを基にしたプロダクト機能を拡張し、イオレ社のサービスへとつなげます。
4.
アカウントや導線の連携 - 利用者がイオレ社のレンディングサービスに簡単にアクセスできるように連携を整備します。
5.
コミュニケーション連携 - 両社での情報発信を強化し、ユーザーに対するサービス案内を充実させる仕組みを整えます。
今後の展望
この提携を通じて、両社は新しい金融サービスの提供や顧客体験の向上を目指すだけでなく、ユーザー基盤の拡大と収益機会の創出にも取り組む予定です。新たな暗号資産市場の構築を目指す「Neo Crypto Bank」構想は、具体化に向けて着実に進行中です。
将来的には、分散型金融(DeFi)へのシームレスなアクセスを目指し、革新的なサービスが登場することでしょう。ユーザーにとって、より便利で魅力的な金融体験が実現されることへの期待が高まります。
会社概要
SLASH VISION PTE. LTD.
- - 所在地: シンガポール
- - CEO: 佐藤伸介
- - 事業内容: クリプトクレジットカード『Slash Card』の開発・提供
株式会社イオレ
- - 所在地: 東京都中央区
- - 代表: 瀧野諭吾
- - 設立年: 2001年
- - 事業内容: ITサービスの運営、暗号資産金融事業など