姫路市の歴史的建物が都市景観重要建築物に指定
姫路市では、旧第三十四銀行姫路支店(今井内科)と土井家住宅の二つの建物が、都市景観条例に基づいて重要建築物に指定されました。これにより、地域の歴史的価値と景観が評価されることになりました。
都市景観重要建築物とは
この指定は、景観・広告物審議会の意見を受けて行われます。対象となる建物には、以下の要件が課せられています:
- - 都市景観形成上重要な価値があること
- - 周辺地域に良好な景観を提供していること
- - 市民に親しまれていること
旧第三十四銀行姫路支店について
- - 名称:旧第三十四銀行姫路支店(今井内科)
- - 所在地:姫路市坂元町
- - 指定物件:主屋煉瓦造二階建切妻桟瓦葺
- - 指定年月日:令和7年6月17日
- - 告示年月日:令和7年6月18日
- - 注意事項:内部非公開
指定理由
旧第三十四銀行姫路支店は、江戸時代から明治時代にかけて地域経済の中心となった場所に位置します。明治期以降の金融の流れを示す足跡を残し、戦前からは医院として利用され、地域の医療史においても貴重な価値を持っています。この建物は地域の歴史や文化を感じさせる重要な資産です。
土井家住宅について
- - 名称:土井家住宅
- - 所在地:大津区平松
- - 指定物件:主屋:木造二階建入母屋本瓦葺、東土蔵:木造二階建切妻本瓦葺、その他附属施設(門、塀を含む。)
- - 指定年月日:令和7年6月17日
- - 告示年月日:令和7年6月18日
- - 注意事項:内部非公開
指定理由
土井家住宅は、開発が進む近代的な都市環境の中で、昔の歴史を記憶させる重要な建物です。かつての船溜まりから繋がる大津茂川は、明治から大正の暮らしを感じさせる場所であり、地域の歴史的な景観を支える存在として高く評価されています。
終わりに
これらの歴史的建物の指定により、姫路市の文化遺産が守られ、次世代に伝えられることを期待しています。市民にとっても、地域の歴史を知り、誇りを持ついい機会となるでしょう。これからもこのような取り組みが進むことを願っています。