Cloudflare、Outerbaseの買収を発表
2025年4月7日、クラウドサービスのリーダーであるCloudflare(クラウドフレア)が、開発者向けのデータベース企業であるOuterbaseを買収したことを発表しました。この買収により、Cloudflare Workersを利用したアプリケーション開発がよりシンプルになります。特に、開発者はAI対応のフルスタックアプリケーションをCloudflareのグローバルネットワーク上で構築・展開できるようになることが期待されています。
データベースは、現在のアプリケーション開発において重要な役割を果たしています。AIとAIエージェントの急速な進展に伴い、今後5年間で過去20年にわたるソフトウェア開発を上回る規模で新たなアプリケーションが生まれる予想です。これらのアプリケーションはデータのコンテキストを保ち、会話を記録し、データを効率よく処理するためにデータベースを必要とします。CloudflareがOuterbaseを親会社にしたことによって、開発者は迅速かつ効率的にデータベースを設定・管理できる環境が整い、より多くのアプリケーションの展開が期待されます。
Cloudflareの共同創業者でありCEOのマシュー・プリンス(Matthew Prince)は、「多くの企業が生産性や革新性、競争力を高めるためにAIアプリケーションの開発を急いでいる中で、私たちの目標はすべての開発者がデータベース活用したアプリケーションを簡単に構築できることです。Outerbaseの技術は、この開発者体験を革新する上で重要な役割を果たします」と述べています。
Outerbaseは、その技術をCloudflare Workersの目玉機能であるDurable ObjectsやCloudflare D1、Agents SDKにスムーズに統合することが可能です。この統合により、データとのインターフェースが強化され、データベースに依存したアプリケーションの開発がさらに容易になります。今後、Cloudflareはこの買収を通じて、データのアクセス権を拡大し、SQLの専門知識がなくとも開発チームがデータベースを管理できるようにすることを目指しています。
Outerbaseの共同創業者でありCEOのブランドン・ストリットマッター(Brandon Strittmatter)氏は、「私たちOuterbaseは常に開発者が手軽にデータにアクセスできる環境を提供することを目指してきました。Cloudflareとの統合によって、そのビジョンをこれまで以上に迅速に、かつ大規模に実現できると感じています」と語ります。
Cloudflareの技術基盤にOuterbaseの機能を組み込むことにより、今後の開発者ツールやAIアプリケーションに関する革新も期待されます。
Cloudflareは、より良いインターネットの構築を使命としており、世界中で様々な組織や個人に対して高速で安全なネットワークを提供しています。この買収はその尽力の一環であり、クラウドネイティブな製品を通じて、開発者の生産性向上と新たなアイデアの実現をサポートしています。
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この発表は、Cloudflareにとって新しい時代の始まりを示すものです。同社が展開するフル機能を備えたデータベースオプションが、多くの開発者にとって新しい可能性を開くことを期待しています。