Adyen Givingの寄付額が2500万ドルを突破
Adyenは、顧客が決済時に慈善活動をそのまま支援できる「Giving」プログラムを通じて、世界中の買い物客から2500万ドル以上の寄付を集めたことを発表しました。このマイルストーンは、2020年の開始から続く寄付活動の成果を象徴しています。これまでに3500万件以上の少額寄付が実施され、顧客はお気に入りのブランドを通じて、さまざまな慈善活動を支援してきました。
Adyenは、2025年までにGivingを介して行われる寄付全てに対し、同額を上乗せするマッチング寄付を実施することを決定しました。この追加支援により、より多くの寄付ができる環境を整え、参加ブランドや顧客のさらなる支援を促進します。
複雑さからの解放
「Giving」プログラムが始まる前、企業はそれぞれの慈善団体に特有の契約を結ぶ必要があり、寄付プロセスは複雑でした。それを受けてAdyenは寄付を加盟店の取引から切り離し、シンプルで管理しやすいシステムを導入しました。これにより、企業は寄付をスムーズに行うことができ、少額の寄付が大きな支援につながるようになっています。
AdyenのImpact部門の責任者、ドミニク・シモンズ氏は、「我々は決済を新たな価値観を持った顧客と接点に変えることで、社会貢献を試みました。寄付を決済インフラに直接統合することで、ブランドがインパクトを生み出せるように支援しています」と述べています。
幅広いブランドと連携
現在、Adyenは30の市場で150以上のブランドに「Giving」サービスを提供しています。これにはGuess、Patagonia、Funko、L’Occitaneなどが含まれ、各ブランドは選んだ非営利団体を通じて国連の持続可能な開発目標(SDGs)を支援しています。これらの活動は、清潔な水や教育、災害支援、人道援助など、多方面にわたっています。
緊急時における寄付のフレキシビリティ
Adyenのプラットフォームは、ブランドが顧客の価値観に沿った寄付活動に柔軟に取り組むことを可能にしています。緊急時には、24時間以内に募金活動を始められる機能もあり、迅速な支援が求められる場面でも対応可能です。
マッチング寄付の重要性
チェックアウトの際に実施されるマッチング寄付は、多くのブランドによって活用されており、寄付の額を拡大するのに寄与しています。Kate Spade New Yorkでは、女性のメンタルヘルスを支援するためのプログラムが成功を収めており、Adyenとのパートナーシップによる新たな価値創出が行われています。
Adyenの2030年に向けたビジョン
Adyenは2030年までに1億ユーロ(約1億800万ドル)以上の寄付を集める目標を掲げています。共同最高経営責任者のピーター・ファン・デル・ドゥース氏は、「我々は決済業界を変えただけでなく、寄付の在り方も革新し続けます」と語ります。この途上にあるAdyenの取り組みは、今後ますます広がりを見せるでしょう。
Adyen Givingについての詳細や寄付活動の参加方法については、公式サイトをご確認ください。