日本の伝統色を守る職人たちに迫る
新年を迎えるにあたり、日本の豊かな伝統文化や職人技に光を当てる特別番組『ニッポンノイロ~伝統の色を作る職人たち~』が、2024年12月29日(日)21時からBSテレ東で放送されます。この番組では、私たちが普段目にする“日本の色”の背後にある物語や、伝統的な技法を持つ職人たちの姿を高精細の4K映像で紹介します。
番組の見どころ
奈良呉竹の墨「濡羽色」
まず、注目すべきは奈良呉竹による「濡羽色」。呉竹は筆ペンや墨汁の大手メーカーであり、そのルーツは100年以上前の奈良墨にあります。番組では、全身真っ黒になりながら熟練職人が墨を作り上げる過程を追い、その墨がどのように「濡羽色」になるのか、その一部始終をお見せします。職人の手によって、無から生み出されていく色は、まさに芸術。観る者を魅了することでしょう。
山形紅花染め「寒紅色」
次に、山形で作られる「寒紅色」も見逃せません。この色は、夏に収穫した紅花を材料にして、晩秋に小川の流水で心を込めて染められた桜色の糸に由来します。厳しい作業を経て完成するその糸の製造過程を密に取材し、視聴者に感動を届けます。
岐阜県山県市の干し柿「照柿色」
また、岐阜県山県市の伝統的な干し柿「照柿色」も特集されます。この地域では、渋柿を使った干し柿作りが100年以上続いており、農家の軒先には橙色のカーテンのように干し柿が飾られます。竹串に柿を挿し、10段にわたって組まれるその独特の製法に密着した映像は、視聴者に伝統が息づく様子を伝えることでしょう。
ディレクターズカット版の放送
さらに、2025年1月1日から3日までの深夜24時からは、未公開映像を含む「ディレクターズカット版」も放送されます。こちらも併せてお楽しみください。
出演者のコメント
番組の出演者、シシド・カフカさんは、「和色には『花の名』や『濡れた感じ』など、表現が込められていて、色の深さを感じられました。墨職人の姿が印象的で、また日本の色の美しさを再認識できる番組になると思います」とコメントしています。これにより、視聴者の皆様も日本の伝統文化に対する理解が深まることでしょう。
放送情報
- - 放送日時: 2024年12月29日(日)21:00~22:25
- - ディレクターズカット版: 2025年1月1日(水)、2日(木)、3日(金)深夜24:00~24:30
- - 放送局: BSテレ東(BS7ch)およびBSテレ東4K(4K⑦ch)全国無料放送
- - 配信: 「TVer」や「ネットもテレ東」で最新の放送回の無料見逃し配信が実施予定です。
公式HP
番組の詳しい情報は、
公式HPをご覧ください。
この特別な番組を通じて、皆様の心に日本の美しさが響くことを願っています。