株式会社ベクトル、インドネシアのAIスタートアップ企業「bythen」と資本業務提携
株式会社ベクトル(本社:東京都港区、代表取締役会長兼社長:西江 肇司)が、インドネシアのAI技術に特化したスタートアップ企業「bythen」と資本業務提携を締結したことが発表されました。これにより、ベクトルは国内外の成長企業へのサポートを一層強化する方針を示しています。
ベクトルのこれまでの実績
ベクトルグループは、スタートアップ企業に対する出資とPR・IR支援を通じて多くの企業の成長をバックアップしてきました。現在、約250社に対し出資を行い、32社のIPOも支援。この度の提携は、海外企業への出資の先駆けとなります。
コンテンツIP市場と「bythen」の役割
近年、コンテンツIP市場は急速に成長しており、その市場規模は2021年に約3,155億ドルに達しました。また、SNSの普及により「クリエイターエコノミー」が拡大している現状も注目されています。「bythen」は、こうした背景の中で高いAI技術を活用したバーチャルキャラクター生成ツールを提供しています。このサービスにより、消費者は独自のクリエイティブなコンテンツ作成が可能になり、オリジナルのAIアバターを生成してバーチャルモデルに変身させることができます。
このような技術革新は、オンラインコンテンツの新時代を迎える一助となると期待されています。特に、日本が誇るコンテンツIPとのコラボレーションにも期待が高まります。
bythenの創業者について
bythenの創業者Kevin Mintaragabythen氏は、数々の成功を収めた起業家です。彼は2013年に「Bridestory」を設立し、インドネシア最大のオンラインマーケットプレイス「Tokopedia」に3,000万ドルで売却した実績があります。新たな資本業務提携を通じて、Mintaragabythen氏はベクトルの新規事業開発本部および海外M&A本部のアドバイザーに就任し、今後の海外M&Aを支援していきます。
ベクトルの今後の展望
ベクトルは、国内外の企業への出資を通じ、経済の発展に寄与する姿勢を継続します。Kevin Mintaragabythen氏は、日本がバーチャルインフルエンサー業界のリーダーであることに触れ、この投資を受ける意義を強調しています。
また、AIバーチャルキャラクターの権利を限りなく多くの個人に開放する「bythen」の発想は、デジタルプレゼンスの構築や成長を支援する新たなアプローチの拡大を意味します。この背景には、企業が所有してきたIP権の民主化を目指す利点があるといえるでしょう。
終わりに
株式会社ベクトルの新しい提携とこれからの展望は、クリエイターエコノミーやAI技術の進化とともに、さらに注目を集めることでしょう。今後、彼らの取り組みによって、日本のコンテンツIPのさらなるグローバル展開が期待されます。