セキュリティの未来を切り開く新提携
2024年10月30日、OTとIoTのサイバーセキュリティテクノロジーのリーダーであるNozomi Networksが、国内技術力の高いネットワンパートナーズと新たにディストリビュータ契約を締結した。この提携により、ネットワンパートナーズはNozomiの製品、特にNozomi Guardianの販売および保守サービスを開始する。これは、デジタル化が進む製造業にとって、今後のセキュリティ対策に大きな変革をもたらすものと期待されている。
スマートファクトリー化の進展とリスクの高まり
近年、工場内では生産、制御、運搬の設備がネットワークで相互に接続されるスマートファクトリー化が進行中である。これにより、作業の効率化や自動化が実現される一方で、サイバー攻撃や不正アクセスといった新たなリスクも増加している。製造業にとって、こうしたリスクから自身の資産を守るためのセキュリティ対策は急務である。
Nozomi Networksは、産業ネットワークを効果的に可視化し、資産の洗い出しや脆弱性の特定を行うことで、クライアントのサイバー攻撃対策を支援してきた。特に、電力や鉄道といった重要インフラや製造業の大手企業への実績が豊富であり、グローバルな顧客基盤を有する。
進化するセキュリティソリューション
ネットワンパートナーズは、今回の提携により、Nozomiの高度なセキュリティソリューションを取り扱うこととなり、既存のマルチベンダー製品との統合が可能になる。これにより、より包括的な産業ネットワークのセキュリティ体制を構築することを目指している。
ネットワンパートナーズのビジョン
ネットワンパートナーズの代表取締役社長・田中拓也氏は、「当社はパートナー企業との協業ビジネスに特化し、技術力を駆使して製品の販売や保守サービスを提供しています。この新たな契約により、OTセキュリティビジネスの成長を図り、製造業のデジタル改革に貢献していく所存です」と述べている。
強固な提携関係の構築
Nozomi NetworksのCROであるケビン・アイザック氏も、「ネットワンパートナーズ様との契約を結ぶことができ嬉しく思っています。今後、この提携によって、OTシステムの顧客に卓越した可視性と制御能力を提供できることを楽しみにしています」とコメントを寄せた。
Nozomi Networksとネットワンパートナーズの強み
この契約により、Nozomi Networksが提供するAI搭載のセキュリティソリューションは、ネットワンパートナーズを通じてさらに多くの企業に届けられることとなり、製造業向けのサイバーセキュリティの強化が進む。また、両社はともに新たなビジネスモデルを開発し、製品の高度なサポートとセキュリティ対策を同時に実施していく方針だ。
まとめ
Nozomi Networksとネットワンパートナーズの提携は、製造業におけるセキュリティ対策に新風を吹き込むものであり、デジタル化が進行する中での強力なセキュリティ体制の構築が期待されている。今後の展開に注目が集まる。