八ヶ岳の自然を通じて新たなつながりを創出する「つながるお茶プロジェクト」
2023年、株式会社アイクリエイトは新たなプロジェクトを始めました。それは、八ヶ岳の里山で育まれたお茶を通じて、都市と自然とのつながりを強化する「つながるお茶プロジェクト」です。この取り組みは、多くの都市住民が自然や農業に触れる機会を提供し、持続可能なライフスタイルへの理解を深めることを目的としています。
プロジェクトの背景
アイクリエイトは2008年からサステナビリティをテーマに活動を行ってきましたが、特に昨今の環境問題を受け、自然との関わりの重要性を再認識しました。2022年には山梨県小淵沢にて400坪の耕作放棄地を利用した農業プロジェクトを開始し、農薬や化学肥料を使用せずに作物を育てる活動に挑戦しています。これにより、生産者と消費者、そして自然との新たな関係を築いていくことを目指しています。
難題への挑戦
このプロジェクトでは、以下のような課題も見えてきました:
都市に住む多くの人々にとって、自然に触れることや農業を体験することが難しいと感じています。
国内には同じ趣旨で活動する個人や団体が存在するものの、それぞれがバラバラに動いており、つながりを持つことが難しい状態です。
このような課題を解決するために、誰にでも手が届く「お茶」から始めて、自然とのつながりを広げていくことを目的としたプロジェクトの展開が始まりました。
実践する三つの挑戦
1.
リジェネラティブTeaの開発
複数の野草やハーブをブレンドしたお茶、「リジェネラティブTea」を開発します。著名な薬草研究家、山下智道氏の協力を得て、植物の知識をもとに高品質なお茶作りが進められます。
2.
Edible Forestでのお茶会
八ヶ岳の森を利用し、自然の中でお茶会を開催します。そこでの収穫体験を通じて、自然との共生の重要性を学ぶことができます。
3.
都市での新しいつながりの形
将来的には、移動式ティースタンドを展開し、都市部で健康的なコミュニケーションの場を作る予定です。
クラウドファンディングと今後の展望
このプロジェクトは、2025年にクラウドファンディングを通じて資金を集め、実現を目指しています。調達した資金はお茶の開発費用やイベントの運営費用に充てられ、目標額に達しなくてもプロジェクトは進行します。アイクリエイトの代表、粟田あや氏は、仲間を探すことを最も重要な目的としており、多くの人とのつながりを求めています。
私たちが目にする植物は地上の一部に過ぎず、その根や微生物と共に豊かな関係性を築いていることを忘れてはなりません。このプロジェクトを通じて、地上でも同様の豊かなつながりを創出することが目指されています。
「つながるお茶プロジェクト」が八ヶ岳から始まることで、地域の自然と都市生活者が手を取り合い、新たなライフスタイルの地図を描くことになるでしょう。