名古屋・星が丘ボウル跡地の再開発計画
名古屋市千種区に位置する「星が丘ボウル」が営業を終了した後、跡地に新たな商業施設や大学、公共スペースを含む複合再開発プロジェクトが進行しています。この計画の第一段階は、2025年2月から工事が開始され、2027年春には新たな街区がオープンする予定です。最終的には2028年春に完成が見込まれています。
このプロジェクトは、東山遊園株式会社が主導し、隣接する「星が丘テラス」とともに、利便性と豊かな自然環境が調和する場所を目指します。地下鉄星ヶ丘駅から徒歩3分という好立地でありながら、周囲には東山動植物園や平和公園といった緑地も豊富にあり、学生や住民にとって理想的な環境が整っています。
開発のソーシャルな役割
新たな開発コンセプトは「New nature, new me」です。これは、都市の中にありながらも自然との触れ合いを大切にし、居心地の良い空間を作り出すことを目的としています。このエリアが持つ緑の魅力を最大限に活かし、人々に新たな出会いや自己実現を促す場を提供することが期待されています。
具体的には、街区中央に芝生広場を設置し、季節ごとの変化を楽しむことができるにぎわいの場を創出します。また、椙山女学園と連携し、新設の大学施設から住宅地への歩行者専用デッキを設けることで、交通の利便性と安全性を両立させます。
多様な施設の誕生
プロジェクトの中心となるのが、商業エリアの増床です。「星が丘テラス」の大型商業エリアには、自然体験や共生をテーマとした店舗が導入され、知的好奇心を刺激するアイデアを提供することが予定されています。これにより、地域のコミュニティが盛り上がることが期待され、訪れる人々が新たな価値を共有できる場となるでしょう。
また、椙山女学園の新しいキャンパスもこのエリアでデザインされる予定です。「Cross Gate」というコンセプトで設計されるこの新棟は、学生と地域がつながる特別な場所を表現し、教育的機能と地域連携の充実を図ります。情報社会学部の教室や、交流を促進するラウンジなどが設けられ、地域の学びの拠点となることを目指しています。
地域貢献の姿勢
東山遊園グループは「星降る丘へ」というビジョンを掲げ、星が丘エリアの特性を生かした持続可能な街づくりを進めています。開発が進むことにより、地域住民や訪問者に新たな発見と温かい交流の場を提供し、商業、教育、居住が一体となった空間を創出していく予定です。
今回の発表はあくまで第一期計画の概要であり、第二期に関する詳細は来年春に発表が予定されています。新しい星が丘の街づくりがどのように進化していくのか、大いに期待が寄せられます。