バス車内放送IoT化実証実験
2024-06-27 01:59:21

AI音声合成サービス「コエステーション」がバス車内放送のIoT化実証実験に採用

株式会社エーアイが提供する音声合成サービス「コエステーション」が、川崎鶴見臨港バス株式会社と株式会社ケイエムアドシステムによるバス車内放送システムのIoT化とWebによるバス車内放送広告販売の実証実験に採用されました。

従来、バス車内放送は、スタジオで事前に収録した音声データを、バス車載機器に手作業で注入していました。そのため、頻繁なデータ更新が難しく、作業負担も課題でした。

今回の実証実験では、専用サーバーとバス車載機器をオンラインで繋ぐことで、音声データのリアルタイム化を実現。さらに、車内放送だけでなく、バス運行に必要な様々な情報更新もオンラインで行えるように設計されています。

車内放送の音声もリアルタイム化するため、ナレーターによる肉声から合成音声に切り替えることになりました。「コエステーション」は、Web API機能や最新の高度な音声エンジンを搭載している点が評価され、採用に至りました。

臨港バスは、このシステムを活用し、全国初となるWeb申し込みによるバス車内放送広告販売の実証実験を行います。これにより、クライアントは、放送する期間や時間帯を自由に設定できるようになり、広告出稿の利便性が向上します。

また、広告だけでなく、バス利用者に必要な情報をリアルタイムにお知らせするトライアルも実施される予定です。「コエステーション」による合成音声を活用することで、必要な情報を車内で的確かつ迅速に伝え、サービスの向上に貢献します。

実証実験は、横浜市鶴見エリアの臨港バス鶴見営業所管内の路線で行われ、令和6年6月13日から11月末日までの予定です。実証実験の結果を踏まえ、来年度は全エリアへの拡大を予定しています。
今回の「コエステーション」を用いたバス車内放送システムのIoT化は、従来のアナログなシステムから脱却し、デジタル化による効率化と利便性向上を実現する画期的な試みです。

特に、Web申し込みによる広告販売は、クライアントの自由度を高め、より効果的な広告展開を可能にするでしょう。また、リアルタイムな情報提供は、利用者にとって重要な情報を得やすく、安全なバス利用に貢献する可能性を秘めています。

合成音声技術の進化により、ナレーターを雇う必要がなくなり、コスト削減や柔軟な対応が可能になりました。さらに、合成音声は、感情表現や声質の調整なども可能で、より魅力的な車内放送を実現できる可能性を秘めています。

今回の実証実験が成功すれば、他の交通機関や商業施設など、様々な分野への展開が期待されます。今後、音声合成技術の更なる発展と、社会における活用が進むことに期待したいです。

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