新宿三丁目における5G電波環境整備の進展
株式会社JTOWERは、東京都新宿区の新宿三丁目イーストビルにおいて、インフラシェアリング技術を用いた5G電波環境の整備に踏み切ったことを発表しました。これにより、同ビルでは商用環境下で初めてJTOWERの5G対応共用装置が接続され、これまでにない通信インフラの構築が実現しました。
新たな通信インフラとしてのガラスアンテナ
今回の整備において注目されるのは、AGC株式会社とNTTドコモが協力して開発した「窓を基地局化するガラスアンテナ」です。この技術は特に景観を重視した場所での通信環境整備に適しており、屋外イベントスペースや交通量の多い街中などにおいて、快適な5G通信を提供することが出来ます。JTOWERでは、このガラスアンテナを利用したインフラシェアリングの実証実験に参画しており、国内初の取り組みとして新宿三丁目での運用を開始しました。
JTOWERの歴史とインフラシェアリングの進化
JTOWERは、2012年に設立されたインフラシェアリングのパイオニア企業であり、以来、屋内インフラシェアリング・ソリューションの提供を行ってきました。2014年からは、屋内における通信インフラを集約化するシステムを展開し、2020年には5G対応の共用装置を開発しました。この技術導入は、わずか3年で124件の導入物件を達成するなど、顕著な成長を見せています。
未来に向けたインフラの整備
今後は、さらなるネットワークの効率化や環境への配慮を考慮したインフラシェアリングのニーズが高まると考えられています。JTOWERは、これらのニーズに応えるべく、引き続きインフラシェアリング技術の研究と開発に注力しています。そして、新たな通信インフラの提供を通じて、より多くの人々のライフスタイルが快適になることを目指しています。
結びに
JTOWERの取り組みは、5G通信の普及を加速させるだけでなく、都市の景観にも配慮した新しいインフラシェアリングのモデルケースとなるでしょう。今後も、各地での展開が期待される中、通信インフラの未来に注目が集まります。